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CB1100EX、CB1100RSの2台乗って気が付いた走りの違い

相京雅行下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

ついに空冷ビッグネイキッドのCB1100シリーズのファイナルエディションが発売され、カタログ落ちが決定しました。

最後にファイナルエディションが発売されたのはCB1100EXとCB1100RS。

ありがたい事に二台に試乗する機会を頂き、それぞれインプレッションの動画も公開しました。

後から乗ったCB1100EXのインプレッション動画ではCB1100RSとの違いにも触れたため、かなりの長尺となってしまいました。

そのため、今回はもう少しカジュアルに二台の違いに絞って解説したいと思います。

二台の装備の違い

1:タイヤサイズ

CB1100EXはスポークホイールの18インチ、たいしてCB1100RSは17インチのキャストホイールが採用されています。

もともとクラシックなオーセンティックイメージを売りにしていたバイクなので、CB1100EXに関してはタイヤ幅も細め、たいしてCB1100RSはスポーツの印象を強めていて太めに設定されています。

2:ポジション

CB1100EXがアップハンドルで手前に倒されています。そのためポジションは直立に近くなります。反面CB1100RSはやや前傾ポジションを採用しています。

3:重さ

CB1100RSにはアルミ製スイングアームや前後フェンダーを樹脂製、更にウインカーはシャープなLEDにするなど軽量化を図っておりCB1100EXより軽量です。

4:サスペンション

よりスポーティーな走りを実現するために前後サスペンションは強化されており、特にリアサスペンションはリザーバータンク付きが採用されています。

装備だけ見るとCB1100RSの方が軽快に走りそうだけど

クラシックで質感を意識したCB1100EX、スポーティーで軽量化を意識したCB1100RS。

装備だけ見ると明らかにCB1100RSの方が軽快に走りそうですが、実際に走らせてみると印象がだいぶ違います。

アクセルに対して俊敏に反応するのはCB1100EXです。軽量化は図られているものの、CB1100RSはタイヤ幅がフロントで10mm、リアは40mm広く設定されています。

圧倒的なグリップ力と安定感には優れていますが、街中や峠を流す程度であればCB1100EXの方が軽快に走ります。

ハンドリングに関しても小さな入力でサクサク動くのはCB1100EX。前後サスペンションが強化されているCB1100RSは倒しこんでいった際の限界値は高いものの、入力に対して少々鈍い印象です。

反面CB1100RSは乗り心地と安定感に優れています。乗り心地はどちらも優れていますが、特に高速道路の継ぎ目など大きな段差を超えた際のクッション性には違いが出ます。

やや前傾のポジションも直立に比べて高速道路での風の抵抗に違いが出ます。

どちらも非常にバランスのとれた機体ですが、ロングツーリング、積極的な荷重移動でアクティブに走るスポーツ走行に優れているのがCB1100RS。

街乗りの小回りに優れるのがCB1100EXという形になります。

個人的にはCB1100EX推し!

CB1100RSの方がスポーツ走行向きではあるのですが、ある程度乗り手のレベルを求められます。

ただのバイク好きのおっさんとしてはCB1100EXの方が早く走らせることができるように思います。

下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

下町の小さいバイクパーツメーカーで番頭を務めています。面白い事には大抵首を突っ込みます。ワークマンでアンバサダーをやっていたり、オールアバウトでバイクガイドを担当していたりします。

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