『マストドン』は日本でブレイクするのか?
KNNポール神田です!
確かに昨日あたりから、『マストドン』の文字を見かけるようになった…。
https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?ei=UTF-8&fr=rts_top&aq=-1&oq=&ts=2023&p=%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%89%E3%83%B3&meta=vc%3D
日本語の有志の『インスタンス』サーバが公開されたからだ
『マストドン』の4つの特徴
【1】500文字のTOOT!
【2】ドイツの24才の個人が開発したオープンソースプロジェクト
【3】分散型のSNSネットワーク
【4】『インスタンス』サーバービジネスの勃興?
まず、【1】500文字のTOOT!
これはtwitterの文字量と比較して圧巻の文字量だ!
twitterが登場してから、twitterクローンは多数あった。500文字tweetなんてのもあった。オープンソースもいくらでもある。なぜ、今になって『マストドン』がブレイクの兆しをみせているのか?それはtwitterにとりまく社会環境の閉塞感ではないだろうか?幾度も登場する買収話とご破算になった話…。株価の低迷…。自社株の買い戻し…。facebook、instagram、Snapchatなどの躍進ぶりからするとtwitterの元気のなさは明白だ。そんな時期にフォーカスされたのが『マストドン』だ。
【2】ドイツの24才の個人が開発したオープンソースプロジェクト
何よりも、ネット業界が米国の時価総額をトップを独占するほど、米国のネット産業はメガベンチャーとなった。かつてのガレージ起業はもはや想像できない。そんな時に24才の個人が立ち上げたプロジェクトというのは、長らくネットベンチャーがユニコーンを筆頭に巨大化している中で特に目立つのだ。むしろ、個人の無名プロジェクトが脚光をあびることそのものが、古き良き、ネット黎明期の懐かしさでもある。
【3】分散型のSNSネットワーク
『マストドン』のユニークなところは、個別のサーバを立ち上げながらもゆるやかな全体のつながりがあるところだ。ドナルド・トランプのツイートも混入されたり、まさにカオスでありながらも新しい。サーバにインストールすることによりサービスが開始できるので、いろんなCommunityの登場が期待できそうだ。しかもあちらこちらでサーバがこけたり、初期のインターネット時代のWWWサーバの開設のイメージに近いのだ。そう、もはや20年前のTCP/IPを勉強しながらの黎明期のデジャブーに至るのだ。まだ『マストドン』にはインスタンスを紹介するディレクトリのyahoo!すらない黎明期なのだ。
【4】『インスタンス』サーバービジネスの勃興?
もしも、2017年、『マストドン』が日本でブレイクするならば考えられるのが、日本人ならではの繊細なCommunityだ。しかも500文字も書ける。日本語だと漢字まじりで十分な分量だ。企業が顧客を抱えたり、オウンドメディアに付加させることもできる。Googleの検索やinstagramのリアル検索では引っかからない強固なコンテンツをメインにしたCommunityも可能だ。
しかし、その前に誰もが立ち上げられる『インスタンス』サーバに個人のメールアドレスとパスワードを入力することとなる。くれぐれも、パスワードの使い回しは警戒しなければならない。悪意あるパスワード収拾目的の『インスタンス』はすぐに立ち上がることだろう。面倒でもパスワードは『インスタンス』ごとに使い分けて、このカオスの時期を楽しめればと思う。