【仙台市若林区】仙台発祥の大衆食堂で「山形いも煮」!? 山形出身おじさん、芋煮会気分で実食レポート
仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。
東北においては非常にセンシティブな話題、芋煮…。
「日本一の芋煮フェスティバル」を開催している山形県にしてみれば「芋煮は我らが郷土料理!」と思うかもしれませんし、宮城県では「河原で楽しむ味噌味の芋煮は宮城の郷土料理だ!」と思うかもしれませんし、福島県でも「え? 普通に秋は色んな具材いれた芋煮をアウトドアで食べてますけど何か?」と思うかもしれません。うかつに「芋煮は〇〇県の郷土料理」と言おうものなら、和やかな空気が一瞬でピリッとしてしまう、そんな話題、芋煮。
今回、そんなセンシティブな「芋煮」を取り上げます。そして、すみません。事前に謝罪をさせていただきますが、ワタクシは過去に記事で何度も書いていますが「山形県」出身。なんなら日本一芋煮フェスティバルの会場を小学校・中学校のマラソンコースで走っていたほど、ゴリゴリ生粋の山形芋煮原理主義者なんです。
事前にその点をご了承いただきながら、こちらの記事を読んでいただけますと幸いで御座います。宮城の芋煮、福島の芋煮を否定する気持ちは全くないことをご承知おきくださいませ(三つ指をついてご挨拶)
ということでやってきましたのは、みんな大好き、生まれた時からどんぶり飯でお馴染みの「大衆食堂半田屋 六丁の目店」さん。実はこちらのお店で「芋煮を提供している」との噂をききつけたからであります。
ちなみにワタクシの半田屋さん愛は過去記事でご紹介しておりましたので、改めて書くことはいたしませんのであしからず。
<参考過去記事リンク:【仙台市若林区】夏もやっぱり、みんなの半田屋。リーズナブルで美味しい冷やしメニューで暑気払い!>
入口を入ると、あっ! ありました! 期間限定、ぽかぽかの「いも煮」。
大きく左上には「山形名物」と書かれてしまっておりますが、大丈夫でしょうか…。宮城芋煮派の皆さんを刺激してしまってはいないでしょうか。厨房に山形の方が多いのでしょうか。山形芋煮オジサン的には嬉しい表記なんですけれども。ちょっと心配です。
提供店舗はこちらの六丁の目店さんと箱堤店さんの2店舗限定。公式HPのメニューページにも記載がないという、隠れた限定メニューであります。(※提供期間の記載がないため、いつまで提供されているかが不明です。ご注意下さい。訪問日:2024年11月22日)
ではでは、早速いただきましょうかねぇ。お邪魔したこの日は、そこそこの冷え込み具合。温かい芋煮が恋しいです。さて、芋煮は注文確定として、付け合わせはどうしましょうかねぇ…。うぅむ。今年は河原沿いで芋煮会もしなかったですしねぇ。
ということで、ウンウン悩みながらこちらの組み合わせに決定! やはりお外で食べるのが美味しい芋煮ですから、ちょっとでも芋煮会気分を味わうならば、携帯食の「おにぎり」がいいんじゃないか、と。ちなみに豆腐サラダは、個人的な半田屋さんの定番メニューなので、見なかったことにしてくださいね。
芋煮会といえば、シメで残った汁にカレールーを入れる「芋煮カレー」もあるので、半田屋さんのカレーとセットにすることもチラリと考えましたが、やはり芋煮をハフハフ、ご飯もパクパクと食べたかったため、こちらの組み合わせでファイナルアンサー。ではでは早速いただきましょう!
おぉ…。モワモワと湯気が立ち上ってきています。温かそう。しっかりと里芋・こんにゃく・牛肉という山形芋煮の定番具材も見えています。
さっそく一口ずずっといただいてみると、醤油・ダシ・牛肉の旨味がギュッとつまった、これぞまさに「The山形芋煮」といった美味しさ。嗚呼、久しぶりに山形芋煮を食べてるぞ…。幼少期からの芋煮会メモリーがフラッシュバックしてくるかのようです。旨い、いや、うめぇ。ビバ山形芋煮!(山形醤油芋煮否定派の陰に怯えながら)
芋煮をすすり、そして味噌おにぎりもパクリ。はいはいはい。合わないわけがないですよ。
実家で芋煮がでた翌日、おばあちゃんが握ってくれた味噌おにぎりと余った芋煮を食べたあの日の味。芋を煮た汁と味噌のついたおにぎりを食す。素朴ですが、山形出身のワタクシにとって「こういうのでいいんだよ」と言いたくなる美味しさです。欲を言えば、これにちょっと塩味強めのお漬物とかあればパーフェクトだったかもしれません。個人的な好みですが。
しっかりと牛肉もパクパクといただきながら、味にコクがでる「ささがきごぼう」が入っていることも確認。さすが半田屋さん、分かってますねぇ。
ズルズル、パクパク、モグモグ。芋煮とおにぎりを交互にいただきながら、おぎにり2個目に突入。ちなみに半田屋さんのおにぎりは食べ盛りの運動部員が持参しているレベルの大きさ。このボリュームが嬉しいんですよ。芋煮と共にさらにおにぎりをパクパクしながらラストスパートです。
気がつくと「いも煮」は残すところ、こんにゃくとキノコとゴボウさんが少々。嗚呼、芋煮会がなかった2024年。一人芋煮会(の妄想)もそろそろエンディングです。映画ならスタッフロールと共にNGシーンが流れていそうな感じ。切ない。
半田屋さんの定番メニュー「豚汁」にうどんを入れた「豚汁うどん」はメニューになくても対応してくれるらしいのですが、今度「いも煮うどんできますか?」と聞いてみようかしら。そんなことを思いながら、最後の一口をパクパク、ゴクリ。
ふぅ、久しぶりに山形芋煮を大満喫。大満足&大満腹のごちそうさまでした!
いかがだったでしょうか。山形出身者大満足の山形芋煮を満喫できた「大衆食堂半田屋 六丁の目店」さんのご紹介でした。気になった方は是非足を運んでみて下さいね。
●大衆食堂半田屋 六丁の目店●
〒984-0004 宮城県仙台市若林区六丁の目東町6−13