3連休の最終日、関東の雪はどこで降る?
南岸低気圧が通過へ
上図は、3連休の最終日、あす25日(日)午後9時の予想天気図です。南海上を進む、いわゆる南岸低気圧の影響で、降水域が関東などへ広がり、上空には平野部でも雪の可能性が出てくる0度以下の寒気が太平洋側まで南下する予想です。
最下層寒気は弱め
ではさらに最下層にあたる上空500メートル付近の寒気の状態はどうでしょうか。上図左は、都心で気温が1.9度まで下がり、みぞれを観測していたきのう23日(金)午前9時の実況解析です。関東は0度以下の氷点下層に覆われていて、都心付近では、氷点下1度から氷点下2度程度の寒気の強さです。
それに対して、上図右は、あす25日(日)午後6時の予想です。0度以下の氷点下層は内陸の一部にみられるだけで、都心付近では、2度から3度程度の予想となっています。このように雪やみぞれの降ったきのうより最下層の寒気は全体的に2度から5度程度高めと予想されています。
目安的には最下層寒気が0度以下の所で、みぞれや雪となる可能性が出てくる範囲となりますので、あす25日(日)夜の時点では、山沿いや内陸の一部を除き、平野部では雨が主体となることが想像できます。
雪となるのは、主に標高500メートル以上か
最新のコンピュータの予想では、関東に降水域がかかってくるのはかなり早まっていて、あす25日(日)昼前頃とみられます。その後、あす夜にかけて、雨や雪が降り続きますが、雪となりそうなのは、奥多摩や秩父、あるいは群馬や栃木の北部など、おおむね標高500メートル以上の所が中心となりそうです。
東京都心など、平野部ではほとんどの所が雨とみられ、しかも、あさって26日(月)午前6時頃には、降水現象もほぼ終息するとみられることから、26日(月)朝の通勤通学への影響は、限定的になりそうです。
東京都心は高い確率で雨予報
東京都心の時系列予報をみると、雨の降り出しは、あす25日(日)の昼頃で、あさって26日(月)明け方にかけて、冷たい雨となるでしょう。雪となる可能性はほとんどないと思われますが、冷たい雨で北風も吹くことから、再び厳しい寒さとなりそうです。
八王子では雪が交じる時間帯も?
一方、八王子の時系列予報では、降水のタイミングは東京都心とほとんど変わりませんが、気温は1度から2度程度低めで、雪の交じる時間帯があるかもしれません。ただそれでも4度程度までしか下がらない予想となっていて、積もるような雪となる可能性はかなり低いと思われます。
このように、最新の計算では、関東での雪は、標高の高い山地や山沿いが中心となりそうですが、今後も最新の気象情報にご注意ください。