幼児期(1〜3歳児)の運動の発達目安と運動神経を伸ばすおすすめの遊び方を紹介!
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今日は『1〜 3ヶ歳の子どもの運動能力の発達』というテーマでお話しします。
前回の記事では“新生児期〜12ヶ月までの子どもの運動能力の発達”についてお話していますので、まだ小さなお子さんがいらっしゃるご家庭の方はぜひそちらもご覧ください!
【主な運動能力の発達】
まず先にそれぞれの月齢の主な発達から先に見ていきます。
生後13〜18ヶ月
成長は緩やかになっていきますが、体はより丈夫になってバランスが取れた動きをするようになります。
- 独り歩きを始める
- クレヨンなどを持ってなぐり描きをする
- 人指し指で物を指す
生後19〜23ヶ月
走ることやよじ登ること、上手にジャンプができるようになってくる時期です。
- つまずかずにボールを蹴る
- 手でコップを持って飲み物を飲む
- 簡単な丸が描けるようになってくる
- 早い子はおしっこなどをコントロールできるようにもなってくる
生後24〜36ヶ月
転げ回るのが大好きで、トイトレも進んでいく時期です。
- 音楽に合わせて踊る
- ケンケンをする
- 手首を使って瓶のフタを開けたり、ネジやボルトを回せるようになる
生後37〜48ヶ月
- 1人で着替えができる
- 三輪車のペダルを漕いだり、ハンドルを動かしたりできる
- 鉛筆をきちんと持って、人にもわかるような形を描くことができる
【この時期にすると良い対応5選】
では、最後に13〜48ヶ月の対応のポイントを見ていきます。
13ヶ月からの重要なことはそんなに変わらないと思っていますので、まとめてお伝えしていきます。
第5位:ボール遊び
ボール遊びは経験をしないと中々上達しないセンスを要するものですので、積極的に取り入れましょう。
遊び方のバリエーションを幅広くやっていくことをオススメします。
まずは転がすことから始めて、徐々に上から投げる下から投げる、両手で上から投げる、両手で下から投げる、さらにボールの種類もふわふわのボールや、少し硬いソフトなボール、大きさも幅広く経験させてあげると、ボールを扱うセンスが育っていきます。
慣れてきたら、何か標的を狙うボール投げもしていきましょう。
ある程度歩くことが上手になってきたら、蹴る練習も見本を見せながら行いましょう。
第4位:手先遊び
手先遊びとは、とにかく手や指を細かく繊細に様々な動きをする遊びのことです。
1)紙遊び
新聞紙や紙などを多く用意してあげて、ぐしゃぐしゃに丸めたり、破いていく遊びをすると指先の巧緻性が鍛えられていきます。親がやぶる見本を見せてあげて真似させていきましょう。
2)積み木・粘土・折り紙・ブロック遊び
手先を動かす良い訓練にもなりオススメです。
3)紙ひこうき遊び
紙ひこうきの持ち方は鉛筆の持ち方につながります。紙ひこうき飛ばしをたくさんやっておくと、握力が鍛えられて、鉛筆のコントロールが早くなっていきます。
4)ジャンケン
ルールを覚えると同時に、指を思い通りに動かす練習になります。慣れてきたら両手でジャンケンができるように遊んでいってください。
指先の細かい動きができてきたら、洋服のボタンをつける練習やファスナーを上げ下げする練習も徐々に始めていくと良いですね。見本を見せながら行ってください。
第3位:幅広い遊び方の外遊び
お子さんの運動神経を育てていくのであれば、遊び方にこだわるよりも、色んな遊びを幅広くやっていくことが大切です。
幼少期からやる遊びを絞ってしまったり、スポーツを限定してしまうと、経験できる動きが限られます。経験しなかった動きは上達しないのが運動神経ですから、大切なのは幅です。
一見運動神経とは関係ない遊びでも、大切な動きが含まれていますので、見本を見せながら少しずつ色んな遊びに挑戦しましょう。
オススメの遊びをいくつかご紹介します。
歩き始め
- 走リ回る
- 何かを拾う
- 何かを投げる
- 石や砂を持ってカチカチ鳴らす
徐々にできる動きが増えてきたら
- 追いかけっこ
- ケンケン・ケンケンパ
- スキップ
- 遊具遊びやゴムとび
- 片足バランス遊び
- 丸太などの上を渡る
- だるまさんが転んだ・おしくらまんじゅう
- 砂遊び・石集め
あとは、反対信号という遊びもオススメです。
これは室内でもできるのですが、鬼が言ったことの反対をする遊びです。例えば止まれ!と言ったら動かなくてはいけないということです。
お子さんの今の段階のボキャブラリーで理解できる簡単な言葉で、止まれ動け、立てしゃがめ、手を叩け手を叩かない、手を上にあげてあげないで、などの言葉で行っていくと脳で理解したことを素早く体に伝える遊びになります。
第2位:とにかく歩かせる
この時期はとにかく歩くことが大切です。独り歩きができるようになったら、いつもベビーカーではなく、なるべく歩かせるようにしましょう。
歩くことは、運動神経の基礎を作るだけでなく脳を育てていきます。この時期だけでなく、歩けるようになったらどんどん歩かせていきましょう。
歩くことに慣れてきたら、公園などで地面に2本線を引き、その内側を歩く遊びをしていくと、バランスをとってまっすぐ歩く練習になります。
真っ直ぐができたら、少しカーブをつけて歩き、それができたら円を描き、その円をぐるぐる歩く遊びをしていきましょう。最初は大きい円にして、徐々に小さい円にチャレンジしてみてください。
家の中でもマスキングテープなどを使ってできる遊びなのでオススメです。
そして親と一緒にバランスよく歩けるようになったら、歩くスピードを上げていくことも意識していきましょう。
お子さんに合わせて歩くのではなく、時折少しスピードを上げて歩いたり、追いかけっこなどをしながらスピードを意識していくと、脳の良いトレーニングにもなっていきます。
歩くスピードは子どものあらゆる動作のスピードにも直結していきます。
第1位:「できた!成功!」にフォーカスを当てすぎない
これは子どもの運動に対する良いイメージ作りの話です。
私がこれまで多くの子どもたちと関わらせていただいた経験から思うことは、決して運動能力が低いわけではないのに、運動に苦手意識を持っていたり、運動をする時にあえて手を抜いたように取り組む子がいることです。
これは紛れもなく能力の問題ではなく、心の問題です。
運動に限ったことではないですが、子どもの苦手やできないは能力の問題より心が邪魔している場合が多く、そうならないために、特に6歳までは『上手にできた・成功した』からすごいのではなく『運動は楽しいこと』『チャレンジしたこと』がすごいと子どもに思わせることが大切です。
例えば、丸太を渡る遊びをしてるとしたら「できた!成功!」の基準で考えると最後まで渡れることが成功になりますが、6歳までは渡って遊んでいるその状態に対して「楽しいね!」とか「何度もあきらめないでチャレンジしてすごいね!」と楽しさと過程にフォーカスを当ててあげてください。
そして最後まで渡り切ったら「よくできました!」とか「すごい!」と評価するよりも「やったね!」と一緒に喜んであげれば良いのです。
いかがでしたでしょうか?
以上が0〜3歳まで運動能力の発達と対応のポイントでした。
具体的に実践していただくための参考になれば嬉しいです。
皆さんの子育てを応援しています!