熱帯擾乱が次々と発生中、来週にかけて注視する状況も?
台風18号はベトナム直撃へ
かなり危険な台風18号が間もなくベトナムを直撃する見込みです。
きょう28日(水)午前6時現在、中心気圧950hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートルの非常に強い勢力となっており、ほぼこの勢力できょう昼頃までにベトナムに上陸する見込みです。
ベトナムには今年すでに4個の台風(3号、11号、15号、16号)が上陸し、この台風18号で5個目の上陸となりますが、これまでの4個の台風はいずれも990hPa以上での上陸となっており、台風としてはあまり強くない勢力での上陸でしたから、この台風18号はこれまでの4個とは比べ物にならないくらい危険度の高い台風と言え、大きな災害が懸念されます。
台風19号が発生へ
一方、タイトル画像にある通り、日本の南の海上(フィリピンの東海上)には雲のスケールは小さいものの、熱帯低気圧が発生しており、今後24時間以内に新たな台風へ発達する見込みです。
他にすぐにでも台風となりそうな熱帯低気圧は見当たりませんから、発生すれば台風19号ということになります。
ただこの台風も太平洋高気圧の南を西寄りに進み、週末にかけてフィリピン方面を指向する可能性が高く、今のところ、日本付近へ影響する可能性はほとんどないものと思われます。
新たな熱帯低気圧が発生へ、これは注視が必要か?
タイトル画像の黄色い丸の中にも活発な積乱雲が広く発生しており、気象庁の予想によると、今夜までにこのあたりで低圧部が発生し、あす29日(木)午後9時にはこの低圧部が台風のたまご、熱帯低気圧に変わる見通しです。(予想天気図中のTDマーク)
種々の計算によるこの熱帯低気圧の予想をみてみると、さらに発達をし続け、台風の勢力になる計算も多く見られ、中にはかなり勢力を強める計算も見受けられます。
さらにその進路をみてみると、今後発生が予想される台風19号よりは北寄りを西進し、11月早々の来週後半にかけて、フィリピンの東から沖縄の南海上に進んでくる計算も見受けられます。
このあたりは沖縄付近に張り出している太平洋高気圧の勢力次第ではありますが、今後注視が必要となるかもしれません。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予想では?
あくまでも参考ではありますが、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予想では、今後発生が予想される台風19号と思われる低気圧が週末から週明けにかけてフィリピンを西進するとともに、上述した次の熱帯低気圧が台風と思われる勢力に発達しながら、来週4日(水)頃には沖縄の南方海上、北緯20度近くまでやってくる予想となっています。
これは種々ある計算の中の一つの参考ではありますが、もしかしたら来週の後半にかけて、勢力を強めながら沖縄の南に近付く可能性も否定できません。