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【綾町】第43回綾工芸まつりレポート -五感で感じる職人と作品

omi地域ライター/パフォーマー (綾町・国富町・西都市)
「鬼天使」 (大原陶苑)

綾工芸まつりは2024年11月22日~24日の間、開催されていますが、今回も行ってきました。会場となる「てるはドーム」にはたくさんの工房が並び、賑わっています。あらためてこんなに工房があるのかと驚かされます。

家具から小物までさまざまな工芸品が展示販売されています。

・工芸家たちの個性が光る - 注目の工房から

会場内すべてを見るのはなかなか難しいものです。今回は、個人的に知っている工房を2つ紹介しましょう。

大原陶苑

大原文雄さんの工房。大原さんは新宿から移住し、1986年から綾の自然豊かな環境の中で、ユニークで遊び心あふれる作品を作り続けています。

大原文雄さん
大原文雄さん

「シーザー」
「シーザー」

「乗せづらい皿」大原さん、攻めてますね
「乗せづらい皿」大原さん、攻めてますね

大原さんと言えばカバ。今回もカバの作品がたくさん展示されています。

ペーパーウエイト
ペーパーウエイト

大原作品の中で、特に印象に残っている作品を紹介します。

天使のカバ
天使のカバ

2021年に展示された作品。つぎはぎだらけですが、これは窯から出した時、落として割ってしまったので、接着剤で修復した痕跡です。でもこれが返って面白さを出しています。翼の生えた天使のカバ。私の中で、大原さんの作品と言えばこれです。

陶房八十一

興梠智一さんの工房。工房の敷地で採掘された土を使用し、土地の風土が作品に溶け込んでいます。色合いがきれいな作品が多いです。興梠さんは綾町議会議員でもあり、作品造りの傍ら、ユネスコパークにて「ユネスコエコパークって何じゃろ?」と題した勉強会を定期的に開催するなど、新しい取り組みをなさっています。

興梠智一さん
興梠智一さん

茶碗。ただただ、美しさが光ります
茶碗。ただただ、美しさが光ります

黒天目の梅鉢(左)と白さつまの煎茶碗(右)
黒天目の梅鉢(左)と白さつまの煎茶碗(右)

個人的に印象的だったのがこの皿です。

左の作品は縁のシェイプがスタイリッシュ。両作品とも黄色と茶色の色合いが魅力的でした。よく見てみると、伝統的なスタイルの中に現代的な要素が取り入れられているのが分かります。

・ワークショップ

ワークショップも賑わっています。写真はカフェLa Luna Luce主催による、樹脂粘土で作る多肉植物のワークショップです。

各ワークショップの詳細は記事最後の関連記事をご覧ください。

・24日、いよいよ最終日

簡単にレポートしましたが、例年通り沢山の人で賑わっていました。23日は花火もありました。24日はほんものエンターで「ふれあい綾もりの市」が開催されます。イベント盛りだくさんの賑やかな週末。工芸まつりは24日(日)が最終日です。この日は16時までとなるので、お間違え無く。

素敵な作品と出会えますように。

第43回綾工芸まつり

日付:2024年11月22日(金)~24日(日)

時間:9:00~17:00 (最終日は16:00まで)

入場料:無料

会場:綾てるはドーム

住所:〒880-1302 宮崎県東諸県郡綾町北俣445-2

駐車場:有

Web:綾町工芸コミュニティ協議会

Instagram:こちら

地域ライター/パフォーマー (綾町・国富町・西都市)

札幌のすすきの周辺で生まれ育ち、新宿、ニューヨークなど喧騒の場所を転々とする。2017年12 月、新宿に別れを告げ、自然を求めて宮崎県綾町に移住。その瞬間、第一子を授かる。仕事の傍らバンド、そしてタップダンス、パントマイムの舞台活動を行っていたが、現在は活動休止中。身近の知ってそうで知らない情報をお届けしていきます。

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