【江別市】市役所前に2つ並んだサイロ型の電話ボックス【都市景観賞】
江別市役所前の国道12号沿いにあるランドマーク、江別産レンガを使用した「サイロ型電話ボックス」をじっくり眺めてみました。
スマートフォンの普及により絶滅しかかっている存在とも言える公衆電話機。
江別市役所前にあるサイロ型の電話ボックスは、昭和56年(1981年)竣工。この頃は公衆電話の需要はたいへんなもので、完成時は2台の電話ボックスが並んでいたようです。が、かなり前に1台が撤去されてしまいました。
1台のみ残された電話ボックス、今となっては使用する人も皆無でしょうが、緊急時などにはやはり無いと困る存在です。
階段部分もふんだんにレンガが使用されています。
電話ボックスが撤去された側の建築物。奥がポッカリと開いており、まるで異世界へ通じる入り口のようにも見えます。
内側から屋根を見上げると、複雑な木組みを見ることができます。
現役の公衆電話機が置かれた電話ボックス。
レンガはかなり複雑な積み方をしているのが分かります。
見かけることも少なくなった緑色の公衆電話機。
昭和生まれの筆者は1990年代のポケベル全盛期にたいへんお世話になりました。毎日、超高速で数字を打ち込んでいた頃が懐かしいです。
後ろから眺めてみたサイロ型電話ボックス。
『江別市都市景観賞受賞建造物』のプレートが打ち込まれています。
第2回都市景観賞を昭和63年度(1988年)に受賞しています。
設計・施工(有)上野煉瓦工務店と書かれたプレート。
電話ボックスの外壁に貼られた住所表記「高砂町7」。よく見ると、どこかの街区表示板をリサイクルして使用したのか、うっすらと別の住所が書かれているのが分かります。
個人的にお気に入りの一枚。煉瓦の隙間から樹木が生えてきている様が美しいです。
というわけで、江別市のランドマークの一つである『市役所前サイロ型の電話ボックス』観察レポートでした。
市役所前サイロ型の電話ボックス情報
住所:北海道江別市高砂町7番地(国道12号線沿い)