ハリス副大統領に音楽界から援軍続々! 米大統領選、ポップ文化対決の最前線を見る #専門家のまとめ
過熱する米大統領選において、民主党候補確実のカマラ・ハリス現副大統領の勢いが止まらない。ポップ音楽界のビッグ・アーティストらからの「ノリがいい」応援が連続していることも大きい。これらのフレッシュな「推し」が、若者層にも好感を広げているという。暴君めいた資産家白人の老人男性(トランプ)に、非白人の女性で「音楽好きで『踊るのも好き』」なハリスが対峙しているという構図は、たしかにいま、輝いている。
ココがポイント
▼「反トランプ」ベテランのグリーン・デイ決起、ミーガン・ザ・スタリオンがハリスの集会参加、元ミーゴスのクエヴォも……
・米ロックバンド、“失礼な言葉”が書かれたドナルド・トランプ氏のマスク掲げる「俺はMAGAに加担しない」(よろず〜)
▼流れに先鞭をつけたのは、英国人アーティストのチャーリーXCX。彼女がハリスを評した言葉がセンセーションを
・カマラ・ハリスの「brat」現象はインターネットの歴史に刻まれる(WIRED.jp)
▼ゼロ年代に流行の「ブラッツ(Bratz)人形」もリバイバル中だった。ストリートのクールな少女像が大統領選にまでつながった
・懐かしの「Bratz」がカラフルなコスメに!コラボアイテムがSNSで大注目(FRONTROW)
▼故シネイド・オコナーも今年「Bratz」人形姿に。最高にロックでヒップホップでクールな女性像が「ブラット」なのだ
・Fans react as Bratz share image of Sinéad O’Connor doll (NME)
エキスパートの補足・見解
日本の音楽界や芸能界とは180度逆で、米欧においては、著名人が直接的に「政治と関わる」ことが普通だ。有名であればあるほど「自らの社会的責任を果たすべきだ」と考える傾向が強く、社会問題への言及や意志表示などがそれにあたるのだが、なかでも最大のものが「政治」だからだ。「投票に行こう」は当然として、支持政党や候補者への応援や寄付を「人目につくように」おこなって、自らのファンの啓蒙に努める。とくに近年のアメリカでは、まるで紅白歌合戦のリアル版・政治版であるかのように、民主党と共和党それぞれの陣営にて「闘う」大物アーティストが多い……のだが、自身が音楽好きでもあるカマラ・ハリスは、どうやら「これまでの候補者以上に」音楽界から応援されているようにも見える。なかでもパンクだったり、それこそ「ブラット」だったりするような連中から。帰趨が決するまでの残り100日弱、こうした「応援団」の動きからも目が離せない。