こんにちは！ほんやく検定1級翻訳士の鈴木隆矢です。
今回はゲーテの名言をご紹介します。ゲーテ（1749～1832年）はドイツの詩人、劇作家、小説家、科学者、政治家です。
今回は人生に悩んでいる人に届けたいゲーテの名言をご紹介します。

人生に悩んでいる人へ。ゲーテの名言「知るだけでは不十分…」英語＆和訳（偉人の言葉）

思考は現実化する。

「昭和の岩窟王」という言葉をこの間ラジオで聞いたのですよね。聞いたことのない言葉で、何のことだろうと。

1913年に愛知県で起きた強盗殺人事件。警察は事件の主犯として吉田石松さんを逮捕します。吉田さんは一貫して犯行を否認するも一審は死刑。翌年、大審院で無期懲役となります。
吉田さんは22年間を刑務所で過ごし、1935年仮出所。戦前・戦後計4回の再審請求を行うも全て棄却。80歳になった石松は、最後の願いを日本弁護士連合会人権擁護委員会に訴えます。
日弁連同委員会は本件の再審特別委員会を設置、調査を始め吉田さんのアリバイ証人を探し出します。
1961年第五次請求に対してついに再審開始を決定。1963年2月28日、名古屋高裁は吉田さんのアリバイを認め、無罪を言い渡します。
1963年12月1日、無罪確定から10カ月後吉田さんは84歳で静かにこの世を去ります。

無実の罪で投獄された男の生涯を描くアレクサンドル・デュマの小説『巌窟王』になぞらえ、吉田さんは「昭和の岩窟王」と呼ばれました。

思考は現実化する

プラシーボ効果。全く薬の効果を持たない偽薬（プラシーボ）を飲んでもその効果が現れてしまうことがあるそうなのですね。それを「プラシーボ効果」と。
なぜそんなことが起こるのか、それは思い込みなのだそうですね。薬に効果があると思い込んでしまうと偽の薬でも症状が改善することがあるのだと。
その反対の「ノーシーボ効果」というものもあるそうなのですね。

アメリカの医学誌『サザン・メディカル・ジャーナル』によると、1973年アメリカ・ナッシュビルの医師クリフトン・メドア氏は男性に食道ガンの宣告をします。当時食道ガンは回復の見込みのない病とされていたと。診断の数週間後、その男性は亡くなります。男性の死後、病理解剖を行ったところ、男性の食道にはガンは見つからなかったと。肝臓と肺にガンが見つかったもののそれは命を脅かすような深刻なものではなかった。
それから30年後、メドア氏はこの件について「男性はガンを持って亡くなったが、ガンによって亡くなったのではない。私は男性にはガンがあると思った。男性も自分にはガンがあると思っていた。男性の周りにいる人も皆男性にはガンがあると思っていた。私は希望を奪ってしまったのではないか」

占いもそういうところがあると思うのですね。「今年のいて座はあまりいい年ではありませんね」と、よく当たる占い師が言っていたら、それを信じてしまったら。それは必ずしも占いが当たるということではなく、そう信じることでそれが現実化してしまうのではないか。
私も母が病弱なのでお医者さんにはいろいろ言われることがあるのですよね。ほとんど信じないことにしているのですね。医学よりも思い込みの方がはるかに強い力を持つのだと。ネガティブなことを言われてそれを信じてしまったら、本当にそれが現実になってしまう。それは言われた本人だけではない、周りの人間も同じなのだと。本人が信じても私は信じない、私は認めない、私だけは常に前向きに。それが本人にも影響を与える。

人生に悩んでいる人へ。「努力」に関する世界の偉人の名言3選

いかがでしたでしょうか？今回はゲーテの名言をご紹介しました。

私が運営しているブログ『ほんやく検定1級翻訳士の【英会話フレーズ集】』の『ゲーテの名言集【英語原文と和訳】』（外部リンク）という記事では、今回ご紹介したものを含めて、ゲーテの名言を21句ご紹介しております。興味のある方はそちらもご覧ください。

では、最後に「努力」に関する世界の偉人の名言を3句ご紹介します。

お読みいただき、ありがとうございました！