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人生に悩んでいる人へ。キルケゴールの名言「祈りで神は変わらないが…」英語&和訳(偉人の言葉)

鈴木隆矢翻訳家

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こんにちは!ほんやく検定1級翻訳士の鈴木隆矢です。
今回はセーレン・キルケゴールの名言をご紹介します。セーレン・キルケゴール(1813~1855年)は実存哲学の創始者として知られる、デンマークの哲学者です。
今回は人生に悩んでいる人に届けたいセーレン・キルケゴールの名言をご紹介します。

ご紹介する名言につきましては、BrainyQuote というアメリカのサイトに記載されているものをGoogleの書籍検索にかけ、それが英語圏の複数の書籍で使用されていることを確認の上、その人物の言葉として記事に掲載しております。
古い人物の言葉ですとそれが本当にその人物の言葉なのか確認が難しい場合もございますが、複数の書籍で使用されている言葉であれば、それがその人物の考えを反映した言葉であると判断できるのではないかという考えのもと記事を執筆しております。

人生に悩んでいる人へ。キルケゴールの名言「祈りで神は変わらないが…」英語&和訳(偉人の言葉)

“Prayer does not change God, but it changes him who prays.”

「祈りで神は変わらないが、祈る者は変わる」

セーレン・キルケゴール(デンマークの哲学者)

人は常に守られている。この世で起こる全てのことには救いがある。

食事をするときいつも思うのですね。人のために生きないといけないなと。世界には飢餓に苦しんでいる人たちもいるわけですよね。その人たちと比べて自分が何か特別なことをしているのかと、していないのですよね。
自分の目の前に食べ物がある。それは決して自分の力で集めた物ではない。何かの助けがない限り人は生きてはいけない。
人は生きているのではなく生かされている。

人は常に守られている

死とは悲しいものだと、誰が決めたのでしょうかね。思い込みなのではないかなと。

10代の頃から常に意識していたことがあるのですね。それは、平たんな道と険しい道があるとき険しい道を選ぶ。近道と遠回りがあるとき遠回りを選ぶ。楽な道は選ばない。
父が土木の仕事をしていたのですね。井戸を掘る仕事なのですが、父はその仕事を私に継がせたいと思っていたようなのですよね。私はそれは嫌だった。父の築いたものを引き継ぐのは嫌だった。ゼロから何かを始めたいと。

因果律。この世の全ての現象にはその原因が存在する。
どこから来たのだろうなと、その信念は。別に誰かに何かを言われたわけではないのですよね。何かきっかけになるような出来事があったわけでもない。ただ、迷いはなかった。確信を持って拒絶していた。
今でもそうなのですよね。今でもその信念は変わっていない。仕事でも私生活でも、楽な道は選ばない。宝くじも買ったことがない。
生まれる前からなのではないかなと。

確信は自分自身が経験したことからしか生まれないと思うのですね。人から聞いただけでそこに確信が芽生えることはない。
子供の頃テレビゲームが好きだったのですね。それが依存症になってしまったのですよね。毎日ゲームをしてしまう。「今日こそはやらない」と決意するのですが、やってしまう。何とかやめることができたのですが、もう2度と同じ経験はしたくない。それだけ苦しかったのですよね。そこに一つの信念が生まれた。依存しやすいものには手を出さない。自分は依存しやすい人間なのだと。タバコもお酒も、一度手を出せばやめられなくなってしまう。
信念、それは時に「生まれる前の自分」を証明する。確信は自分自身の経験からしか生まれない。
肉体は生まれたとき0歳から始まる。魂は生まれたとき0歳ではない。魂は続きから始まっている。

人生とは留学のようなものなのではないかなと。日本の学生が海外に出て勉強してしばらくしてまた日本に戻ってくる。
留学中に手に入れたものは帰国前に全て没収される。買ったものも稼いだお金も。それが人生なのですよね。
いくらお金を稼いでも、高い車を買っても、大きな家に住んでも、死んでしまえばそれは他の誰かのものになる。お金も家も車もあの世には持って行けない。
唯一死後の世界に持って行くことができる可能性があるもの、それは自分の魂だけ。
魂を磨くこと、人として成長すること。人がこの世界を生きる意味はそこにあるのではないかなと。

1年の留学のはずが半年になってしまった、3カ月になってしまった。それは悔しいですよね。ただ、どのみちいずれは日本に戻るのですよね。この世に永住はできない。そして、死は終わりではない。その先がある。
この世で起こる全てのこと、そこには救いがあるのですよね。人は常に守られているということ。守られているのに、そこでさらに自分のために生きる。自分さえ良ければいいという生き方をする。それはもったいないですよね。せっかく守ってもらっているのだから、その命は他の誰かのために使う。

人生に悩んでいる人へ。「死」に関する世界の偉人の名言3選

いかがでしたでしょうか?今回はセーレン・キルケゴールの名言をご紹介しました。

私が運営しているブログ『ほんやく検定1級翻訳士の【英会話フレーズ集】』の『キルケゴールの名言集【英語原文と和訳】』(外部リンク)という記事では、今回ご紹介したものを含めて、セーレン・キルケゴールの名言を4句ご紹介しております。興味のある方はそちらもご覧ください。

では、最後に「死」に関する世界の偉人の名言を3句ご紹介します。

“I look upon death to be as necessary to the constitution as sleep. We shall rise refreshed in the morning.”

「死は健康を保つ上で睡眠と同じくらいに大切なものだと思っている。朝になればまた元気に目を覚ますのである」

ベンジャミン・フランクリン(18世紀に活躍したアメリカの政治家)

“I am certain that I have been here as I am now a thousand times before, and I hope to return a thousand times.”

「私は確信している。私は今現在そうであるようにこの世界に幾度も生を受けている。そして私は望んでいる。この先幾度もこの世界に戻ってきたいと」

ゲーテ(ドイツの詩人・劇作家・小説家)

“I adopted the theory of reincarnation when I was 26. Genius is experience. Some seem to think that it is a gift or talent, but it is the fruit of long experience in many lives.”

「私は26歳のとき輪廻転生の考えを取り入れました。天才とは経験です。才能だと思っている人もいるようですが、そうではありません。天才とは多くの人生で積み重ねた長い経験の果実なのです」

ヘンリー・フォード(自動車会社フォード・モーターの創設者)

お読みいただき、ありがとうございました!

翻訳家

JTFほんやく検定1級翻訳士。2014年より翻訳家。中学1年から約10年間ひきこもりを経験、その後土木作業員を経て翻訳家に。静岡県出身。

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