老舗のパン屋がチャレンジし続ける原動力とは?噂の新作と人気のシリーズ【神戸市・イスズベーカリー】
「イスズベーカリー」と言えば、パンの街・神戸で誰もが知る老舗のパン屋さんです。人気のシリーズがあると聞いたので、その全種類が揃っているという本店まで行ってきました。
元町店や生田ロード店には何度も行っていますが、本店を訪ねるのは初めてです。今年で創業77年というイスズベーカリー。その始まりがこの地だったこともあり、歴史ある店舗となっているそうですよ。
さて。店内に入ってすぐ目につくところにクロッフルがありました。どうやらこれが人気の「田舎娘シリーズ」のようですね。その中でも人気第一位の商品がこのクロッフルなのだとか。
クロワッサン生地にワッフルシュガーを入れ、表面にはカソナードシロップを塗っているそうです。そのベースとなっている生地で焼いた、シンプルなクロワッサンがこちら。
蜂蜜と、淡路の牛乳を使っているクロワッサンは風味もアップ。シンプルなので食事にも合いますね。他にも同じ生地を使いながら味わいも食感も全然違うのがこちらの「田舎娘の紅茶とオレンジのミルキークロッカン」。
清見オレンジジャム、紅茶、オレンジスライス、クルミ入り。クロワッサン生地をギュッと型に詰めて押し、焼いているのでボリュームもあります。時折クルミがカリッと香ばしい。
10月いっぱいでこの紅茶とオレンジのクロッカンは終了するそうなのでまだの人は急いで〜!そして次回のクロッカンもお楽しみにということですよ。
「チョコベーグル」は、クーベルチュールのほろ苦いチョコを全体の30%、ホワイトチョコレートを30%と贅沢に入れ込んだたっぷりチョコのベーグル。焼いて食べるとチョコがとろけると聞いて、トースターで軽く焼いて食べてみました。
薄皮がパリッ、そして中は柔らかい生地にチョコがトロリと絡んでこれはもうチョコ好きにはたまらないですね。どこを食べてもチョコを感じるベーグル、ぜひ軽く焼いてから食べてくださいね。
以上4点が、現在販売している「田舎娘シリーズ」でした。これらを考案したのが淡路島出身の製造スタッフ、畑野さん。金髪が可愛い、ハツラツとした女性です。
今までに24種類ほどを商品化した人気の「田舎娘シリーズ」。そのこだわりを伝えるためにはどうしたらいいかを考え、インスタでパンを作る工程を動画配信したりもしているのだと言います。日々新商品を頭に思い描いていますと畑野さん、パン愛が伝わってきますね。
各店舗のスタッフ達もそれぞれにインスタでパン写真を発信、店頭のポップにも力を入れているのだとか。現在の3代目社長も40代ということで、老舗であるイスズベーカリーは古くからの味を大切にしつつも若手による新しいチャレンジをどんどん発信しているようです。
商品数の多さも特徴で、本店では1日に160種類ほどのパンが入れ替わりながら店頭に並ぶというお話。そんな中に変わり種のパンを発見、その名も食パン「灘五郷」。これは白鶴酒造とのコラボパンなのだそうですよ。
日本酒の香りと出汁味が合うと聞いて、ジャコとチーズでトーストしてみたのがこちら。ほのかな甘みがあるパンに、軽く塩味が絡むとまろやかさがでてきますね。そこに大葉や鰹節、オリーブオイルなどをかけても合いました。
「ベーカリージャパンカップ」で食パン部門のグランプリを取った食パン「灘五郷」、これを生み出したのは本社工場製造スタッフの菰田さん。多くのスタッフを指導する立場にある菰田さんもまだ30代ということで、自由な発想から新たなる伝統へと繋いでいく姿が伺えます。
老舗パン屋の誇り、そして新たなる挑戦。その原動力は伝統と革新をバランスよく楽しもうという心にあるのかも知れませんね。ぜひ歴史ある本店にも立ち寄ってみては。
イスズベーカリー本店
神戸 イスズベーカリーInstagram (外部リンク)
住所 神戸市中央区布引町2丁目1-4
予約・問い合わせ 078-222-4180
営業時間 8:00〜20:00
定休日 無休 (年末年始を除く)
※取材ではイスズベーカリー様の協力により、取材物のパンを無償で提供いただきました。本記事制作にあたっ てはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。