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台風1号が発生する見込み。沖縄方面を指向する可能性も?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
熱帯低気圧の雲の様子(12日午前9時、ウェザーマップ)

今後24時間以内に台風1号が発生する見込み

熱帯低気圧情報(ウェザーマップ)
熱帯低気圧情報(ウェザーマップ)

最新の熱帯低気圧情報(気象庁発表)

いよいよ今年の台風シーズンの幕開けとなりそうです。

現在ミンダナオ島の東(日本のはるか南)にある熱帯低気圧が発達し、今後24時間以内に台風へ変わる見通しとの情報が気象庁から発表されています。発生すれば今年初めての台風で、台風1号ということになります。

台風1号の発生は平均すれば3月頃ですから、もし発生すれば、例年よりはかなり遅い発生ということが言えるでしょう。

台風1号が発生したあと、どこへ向かうかは気象庁の進路予想が出てみないとはっきりしたことは言えませんが、フィリピン付近を通過したあと、今週末から来週初めにかけて、沖縄方面へ北上してくる計算もあります。

また今後向かう海域の海水温が30℃位あるため、急速に発達する可能性も考えられるため、発生した後の進路予想にご注意下さい。

フィリピンから沖縄方面を指向?

太平洋高気圧と熱帯擾乱の予想(ウェザーマップ)
太平洋高気圧と熱帯擾乱の予想(ウェザーマップ)

あくまでも一つのコンピュータの計算ですが、台風に変わるとみられる熱帯擾乱(じょうらん)は、木曜日から金曜日にかけて、フィリピン付近を北上したあと、太平洋高気圧の縁辺に沿って、沖縄方面を指向する計算があります。

台風として北上するか?あるいはただの雨雲として北上するか?などはまだまだはっきりとしませんが、このような計算もあるということを、防災上、念頭に置いた方が良いかもしれません。

JTWC(合同台風警報センター)の予想も同様

熱帯擾乱の予想(JTWC発表データに加工)
熱帯擾乱の予想(JTWC発表データに加工)

こちらもあくまでも参考ですが、JTWC(アメリカ・ハワイの米軍合同台風警報センター)が発表している台風情報によると、あす水曜日の朝までには日本で言う台風の勢力に発達し、暴風域を伴うような勢力でフィリピン付近を北上し、17日(日)にはフィリピンの北の海上あたりに達する予想です。

速度や勢力の差はありますが、熱帯擾乱は週末にかけて、このあたりまで進んでくるということは比較的揃っているようです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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