動画で見る新型プリウスの先進技術
トヨタは10月13日、新型プリウスに採用される先進技術を報道陣に公開した。
新型プリウスの特徴はまず、トヨタの新たなクルマ作りに対する取り組みであるTNGAトヨタニューグローバルアーキテクチャ)を初採用したモデルであること。
それがゆえに、優れた燃費性能と同時に、『カッコよさを際立たせる低重心スタイル」や「走りの良さ・乗り心地の良さ・静かさ」といった様々な基本性能の大幅向上を目指してきた』(『』内リリースより抜粋)という部分を強調している。
そして気になる燃費性能は、目標燃費40km/L(一部グレード)を実現する、と説明した。
これを実現するために、最高出力98ps、最大トルク14.5kgm。クラストップレベルの最大熱効率40%を実現した従来の改良版1.8Lエンジンを搭載。これに最高出力72ps、最大トルク16.6kgmを発生するモーターを組み合わせたハイブリッドシステムTHS−IIを採用している。また駆動用バッテリーは、リチウムイオン電池とニッケル水素電池の2種類を新開発して、高性能・小型化を図りリヤシート下への搭載を実現した。バッテリーはグレードによってリチウムとニッケルを使い分けるという。
また空力性能の向上やエンジンやモーターのさらなる改良、バッテリーやパワーコントロールユニットの新開発、様々な部品の小型軽量化や性能向上など、ありとあらゆる部分を高効率化して、より低燃費を実現した。
一方でTNGAによる低重心パッケージを採用。ドライバーの着座位置を従来よりも59mm下げて、ステアリングやペダル類の配置を最適化し、疲れにくく運転しやすいドライビングポジションを実現した。また低重心化によってドライバーの意図した通りの走りの実現を狙うとともに、少ないアクセル操作でダイレクトな加速フィールを実現する制御を盛り込むほか、パワーモードでは、ドライバーの走行マインドの推定を行い、減速度やアクセルレスポンスを自動可変させる制御を新開発するなど、走りに対してこれまで以上にこだわりを見せている。
また待望の4WD搭載モデルが加わるが、これは雪道等での発進をアシストして、安定した走りを実現するE-Four(電気式4輪駆動方式)を新開発した。安全装備ではミリ波レーダーと単眼カメラを用いて、クルマだけではなく歩行者も認識する歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、全車速追従機能付のレーダークルーズコントロールなど4つの先進安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を採用した。
新型プリウスは2015年10月28日から開催の第44回東京モーターショー2015に出展される。