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まだ間に合う!?山梨の真夏の絶景「神明の花火」(8月7日開催)を観に行こう!(2023)

やた香歩里花火鑑賞士な旅ライター

山梨県市川三郷町で8月7日に開催される「神明の花火」。山梨県で最大規模の花火大会ですが、規模だけでなく見ごたえあるプログラムで花火ファンにも高い人気を誇ります。

開催まであとわずかに迫っていますが、7月31日時点では、有料席のチケット・駐車場などもまだ確保できそう。

各地の花火の話題を聞いて、「やっぱり花火が見たい!」と思った人、花火好きも推す「神明の花火」を見るなら急いで準備を!

【第35回 神明の花火】
開催日時:2023年8月7日(月)19:15~21:00
※荒天の場合、8月8日か9日に順延。
会場:山梨県西八代郡市川三郷町 笛吹川河畔

※花火大会の内容等は過去の開催時のものを参考にしています。2023年には変更される可能性がありますので、ご承知おきください。

「神明の花火」とは

江戸時代には「日本三大花火」の1つに数えられていた甲斐の市川の花火。時代に押され姿を消して久しかったその花火大会が復活したのは平成元年でした。それ以降、かつての「日本三大花火」の矜持を知らしめるがごとく、豪華な花火で多くの花火ファンを魅了しています。

その秘密は大きく2つ。

花火打上を主に担う2つの煙火店の魅力

市川三郷町は人口約15000人とけっして大きな町ではありませんが、大曲や土浦などの全国花火競技大会に毎年出品し、なおかつ高い評価を得ている煙火店が2つもあるのです。

それが、「齊木煙火本店」と「マルゴー」。

「齊木煙火本店」は、夜空に宝石を飾ったような、繊細な形とパステルカラーの花火が魅力。代表作「聖礼花」は見る人の心を癒するような、優しい輝きがあります。

一方の「マルゴー」は、眩しいほどのカラフルさと、トリッキーで独創的な花火が特徴で、2022年の大曲の花火「全国花火競技大会」で最高峰の内閣総理大臣賞を受賞しています。

個性的かつハイレベルな2つの煙火店の花火がめいっぱい楽しめるのが、この「神明の花火」の醍醐味。2つの煙火店が持ち回りで担当する「テーマファイヤー」と「グランドフィナーレ」は、毎年見ずにはいられなくなる中毒性があります。

圧巻の迫力、二尺玉!

そしてもう1つの秘密は、天から花火が降るような二尺玉。

二尺玉というのは、文字通り、直径が約二尺(約60cm)ある花火玉のこと。打ち上げ高約500mまで上がり、開いたときの直径も約500mあります。

神明の花火は客席から見上げるほどに大きく上がり、天から花火の光跡がきらきらと落ちてくるようです。

その他にも、ゲスト煙火店を加えたスターマイン競技など、とにかく飽きさせないプログラムの連続です!

現在購入できるチケットは?

会場である笛吹川の河川敷は、広いエリアが有料観覧席になっています。堤防階段部分は階段席に、河原の平地部はマス席と、一部がイス席(ツアー客用)になっています。

7/31時点で、マス席はすべて完売。残っているのは階段席のみです。階段席は前の人が視界に入らないので、とても見やすいです。また、1人からでも購入できるので、ゆっくり一人で楽しみたい人、2人、3人といった少人数で楽しみたい人にも利用しやすいです。そして階段席は、1席4000円と、最近の花火大会の席としてはリーズナブル。

私は過去2回階段席で見ていますが、この席でこのお値段というのはかなりコスパが高いです。

有料観覧席についての詳細は、神明の花火公式サイト「有料観覧席」をご参照ください。

インターネット受付の場合、購入先によって販売終了時間が異なるのでご注意ください。(チケットぴあは8/7 19:00まで、セブンチケットは8/7 19:15まで)

なお階段の最上段は、2023年よりカメラマン席として先行販売され、すでに完売しています。

アクセスは?

自家用車の場合

通常は中央自動車道 甲府南ICから国道140号経由で約10km、中部横断道 増穂から約3kmですが、当日はかなりの渋滞が予想されるので、下記ルートが推奨されています。

静岡方面(下り):中部横断道 六郷ICで降りR52号経由

韮崎方面(上り):中部横断道 南アルプスICで降りR52号経由

気になる駐車場ですが、公式サイトに無料駐車場情報が掲載されています。また、7/31時点でまだ公式駐車場の予約も可能です。有料ですが、事前予約をしておくと、当日駐車場を探してうろうろする心配もありません。なお、駐車場によって、入庫時間や出庫時間が決まっていたり、入場方向が決まっていたりと、いろいろ条件があるので、よくご確認の上でご利用ください。駐車場の場所、会場までにかかる時間などもあらかじめチェックしておきましょう。

鉄道の場合

最寄り駅はJR身延線の市川大門駅。駅から会場までは徒歩約10分です。アクセスが良さそうに思えますが、実はこの身延線が少々くせ者。本数が少なく、単線で増便も少ないので、特に帰りはものすごい行列になります。駅から長蛇の列が続き、駅に入るまでに1時間以上待ち、そこから電車に乗るまでさらに待ちました。

列車もなかなかダイヤ通りには発着しないので、予定通りに(家なりホテルなりに)帰り着くのは難しいです。

身延線にも特急はあるのですが、21:45発。花火大会を最後まで見ていると、混雑ですんなり出られなかったり、花火大会自体が時間を押してしまうことがあるので、なかなか微妙です。

それでもやっぱり特急で帰りたい方は、今から指定席をとるのは難しいですが、自由席もあります。利用する場合、特急券は事前に購入しておきましょう。

宿泊施設について

もともと会場周辺に宿は少ないです。自家用車の場合はまだ選択肢が多いですが、鉄道利用の場合は甲府駅付近が一番便利で、宿も多くあります。さすがに一週間前となると満室となっている宿がほとんどですが、意外と直前に空きが出ることもあります。ただし、その時期にはかなり高価になっています。

甲府駅発の中央本線は遅くまで便があるので、竜王駅や石和温泉駅あたりで宿を押さえる手もあるにはあるのですが、先述のとおり市川大門駅発の列車にいつ乗れるかわからない状況なので、甲府駅周辺以外の宿をとった場合は、ラストの方を諦めて(個人的にはすすめませんが…)早めに駅に向かうなども考えておく必要があると思います。

いっそ手軽にバスツアーで!

ここまで読んで、「なんだか面倒になってきたなあ…。でもちょっと見てみたいんだよなあ…」という方。最強に面倒がない手段として、バスツアーがありますよ!

首都圏から近いということもあり、午前~お昼ごろに出て、深夜に戻ってくる首都圏発着ツアーが多数出ています。ツアー会社やプランにもよりますが、7/31時点でまだ募集中のところも見られます。

往復の交通費に観覧席、さらにプランによってはオプションまでついて、お値段的にもお得なものが多いです。

そちらもぜひ検討してみてください。

迫力があって豪華で優美ですらある「神明の花火」。見なくて後悔する前にぜひ!

「神明の花火」公式サイト

花火鑑賞士な旅ライター

宮崎生まれの大阪育ち。人生の約半分を京都で過ごし、現在は千葉在住。もとからの旅好きが、関東移住を機に花火にはまり、旅の目的に花火鑑賞が加わりました。遠くへの旅行も好きだけど、身近なお出かけも好き。どこかで見た素敵なものを、誰かに伝えたい。知って欲しい誰かと知りたい誰かを繋ぎたい。日本酒ナビゲーターで温泉ソムリエで花火鑑賞士な旅人。

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