ウクライナ軍、ロシア侵略直後から破壊したロシア軍の巡航ミサイル1000機突破:高額で十分な数がない
ロシア軍がウクライナに侵攻してから2023年5月19日までにウクライナ軍が破壊したロシア軍の巡航ミサイルの数が1000機を突破した。
2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ウクライナ軍では2022年2月24日にロシア軍に侵攻されてから殺害したロシア軍の兵士の数、破壊した戦車、戦闘機など兵器の数をほぼ毎日公表している。
ロシア軍が侵攻してきてからウクライナ軍が破壊した戦車が約3800台、装甲戦闘車両が約7300台、輸送車は6000台超、ドローンが約2700機、大砲3000門である。そのような他の兵器に比べると巡航ミサイルの1000機突破は少ない。
英国防省はロシア軍がウクライナに侵攻してから、ほぼ毎日インテリジェンスレポートを発表している。英国防省によると、ウクライナ軍の大規模攻撃に対抗するために巡航ミサイルを主要兵器として重視していると2023年5月12日に発表していた。また英国防省によるとウクライナとの紛争がロシアが当初計画していたよりも長期化。ロシア軍としてはこれからも続くであろうウクライナ攻撃のために巡航ミサイルの確保をしているため、一時的に使用を抑制している可能性があり、高額で十分な数がない巡航ミサイルはロシア軍にとって使用することがジレンマになっているとの見解も示していた。
英国防省が見解を示しているように、ロシア軍にとって巡航ミサイルは高額で十分な数がない。そのためイラン製軍事ドローン「シャハド」のように毎日大量に使用することができない。そのため破壊されている数も他の兵器に比べると少ない。
2023年5月8日と、ロシアにとって対ナチスドイツ戦勝記念日にあたる5月9日にはロシア軍は25機の巡航ミサイルを発射していたがウクライナ軍の防空システムで23機が迎撃されて破壊された。
▼英国防省のインテリジェンスレポートによる見解
▼2023年5月8日、9日のロシア軍の巡航ミサイルの迎撃を報告するウクライナ軍