5月28日は大雨の原因が勢ぞろい 静岡県も大雨に
台風1号の進路は
台風1号が5月26日午前中に発生しました。まだ熱帯低気圧だった24日の段階では南の海上を進む予想でしたが、最新のものではもう少し北寄りを進む予想が出てきています。
静岡県のかなり近くを通る可能性もあるので心配なんですが、近づく前、28日に大雨に警戒が必要になってきます。静岡からは2000kmほど離れているんですが、大雨の原因が勢ぞろいしており、大雨の恐れがあります。
大雨の原因になるものが勢ぞろい
28日午前9時の予想天気図を見ると、日本付近には低気圧と前線が、南の海上には台風1号が予想されています。この組み合わせは大雨になりやすいです。
下の図は28日朝の上空1500m付近の風と暖かく湿った空気の予想です。色が赤に近いほど暖かくて、雨のもとになる水蒸気がたくさん含まれていることを表しています。
28日の朝、九州付近に低気圧がありますが、低気圧に向かってかなり暖かくて湿った空気が入っています。梅雨の末期に入ってくるようなものが予想されています。
東の高気圧を回る風が台風の近くの非常に湿った空気を低気圧にまで持ち込んでいるんです。これだけでも大雨になることがあるんですが、今回はさらに低気圧のすぐ北西の上空に寒気を伴った気圧の谷があります。
寒気は重く、暖かく湿った空気は軽いので入れ替わろうとして上昇気流が強まり、より雨雲が発達してしまいそうなんです。
28日日中にかけ、鹿児島と宮崎は線状降水帯が発生する可能性があると気象庁から発表がありました。
28日の夜は低気圧は東日本付近に移動します。
九州の大雨のピークはこのころには超えますが、夕方以降は静岡県付近にシャープに暖かく湿った空気がはいり、大雨となりそうです。
静岡県の雨のピークは28日夕方から夜遅く
下図は28日夜遅くにかけての3時間ごとの雨の予想です。
一日を通して本降りですが、特に午後3時以降は非常に湿った空気が入って、雨脚が強まりそうです。1時間に60ミリ程度の非常に激しい降り方をするところも出てきそうです。
3時間で100ミリを超える雨の確率は30%ほどあります。27日夕方の段階で静岡県には線状降水帯に関する情報は出ていませんが、28日の午前中に出るかもしれませんし、出なかったとしても大雨になる可能性は高いです。
合計の雨の量が多くなりそうです。28日の1日だけで300ミリ以上が予想されているところもあります。都市部では地下街などに雨が流れ込んだり、山では土砂災害が起こりやすくなりそうです。危険な場所からは離れて過ごすようにしてください。最新の気象情報や交通情報も確認してください。