「男爵芋」と「メークイン」ってどう違うの?いまさら聞けない疑問を八百屋が解決します
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こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。
野菜売り場を歩いていると、キャベツは「キャベツ」、ブロッコリーは「ブロッコリー」という名前で販売されているのに、なぜかじゃがいもは「男爵芋」「メークイン」と品種名で販売されていますよね。
これはじゃがいもが他の野菜と比べて、品種による特徴の差が大きいため品種名を表記して販売するお店が多いんです。
では「男爵芋」と「メークイン」の差ってなんなんでしょうか。知っている方も多いと思いますが、お店で働いていると若い方から「男爵芋とメークインって何が違うんですか?」と聞かれることがたまにあります。
そこで今回は「男爵芋」と「メークイン」の違いを紹介していきます。
大きな違いは煮崩れしやすさ
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早速結論を書きますが、男爵芋とメークインでは煮崩れのしやすさが違ってきます。なのでそれぞれ向いている料理が違うんです。
男爵芋は含まれているでんぷんの量が多く煮崩れしやすいので、マッシュポテトやポテトサラダ、コロッケなど、じゃがいもを潰して食べるような料理に向いています。食感としてはホクホクとした食感です。
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メークインは逆にでんぷんの量が少なく煮崩れしにくいので、カレーや肉じゃがなど、じゃがいもの形を残したい料理に向きます。おでんなどでしっかり煮込むと、ねっとりとした食感になります。
とはいっても、好みによって敢えて逆を選ぶこともあります。例えばカレーを作るときに、具材をルーに溶かしたい場合は男爵芋の方が良いですし、フライドポテトを作るとき、サクサクとした食感にしたいならメークイン、ホクホクとした食感にしたいなら男爵芋を選ぶなど、この料理はこっちの品種じゃないとおいしくないというようなことはありません。
関東と関西で好まれる品種が違う
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関東の方が好むのはホクホクとした食感の男爵芋、関西の方が好むのは煮物に向くメークインと言われています。
私は関西でしか商売をしたことがないのですが、私の経験上たしかにどのお店に行ってもメークインの方がよく売れていました。
個人的には男爵芋も好きで料理用途によって使い分けているんですけど、地域による消費の差はありそうですね。
男爵芋とメークインの違いまとめ
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今回は男爵芋とメークインの違いを紹介しました。
男爵芋は丸い形をしていて、メークインは細長い形をしていますが、形が違うだけでなく、料理用途による違いがあるということを理解していただけましたでしょうか?
他にも「新鮮でおいしいじゃがいもの選び方」や「じゃがいもが長持ちする保存方法」という記事を書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。
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