インド、上空20キロメートルを90日間飛行する偵察ドローン開発「次世代戦争では成層圏を制すること」
インドのスタートアップ企業のHindustan AeronauticsはNewSpaceと提携して太陽光で作動する「Infinity」というドローンを開発した。20キロメートル以上(65,000フィート)の上空を90日間以上飛行することが可能。軍事目的の偵察と自然災害時の上空からの状況把握に活用する予定。インド軍は3年から5年以内に偵察機として実用化することを検討している。
レーダーを搭載して高度の上空から敵地の状況をリアルタイムに把握して攻撃の的確な判断に役立てていく。このドローンには攻撃機能は搭載されていないが、上空20キロメートル以上を飛行している偵察ドローンを地上から撃墜することは容易ではない。90日間、太陽光のみで飛行が可能なので継続的な情報提供も可能。
2019年2月にインド軍はイスラム過激派の拠点を破壊するためにパキスタン領内のバラコットで空爆を行っていた。また2020年5月には中国と国境紛争を行っており、敵地のリアルタイムの偵察と状況把握、的確な攻撃判断は重要である。Hindustan Aeronauticsは「成層圏を制することが次世代の戦争において重要になります」と述べている。
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