Yahoo!ニュース

福山雅治さんが「にゃんとかせんば。」で動物愛護活動…自身も保護猫2匹を飼育

石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師
(写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート)

石田ゆり子さんは、保護猫などを家族に迎え入れて、その様子をSNSに投稿し話題になっています。実は、福山雅治さんも保護猫を2匹飼い、そのうえ、地元・長崎の猫の殺処分にも関心を持ち保護猫活動をしています。今日は、福山雅治さんが行っている猫の愛護活動について詳しく見ていきましょう。

福山雅治さんが飼っている保護猫とは?

イメージ写真
イメージ写真写真:アフロ

NEWSポストセブンによりますと、福山雅治さんは4月3日放送の『福のラジオ』(TOKYO FM)で保護猫を2匹飼っていることを初めてあかしました。ファンの人たちは、福山雅治さんは犬派だと思っていたので、猫を飼っていることに驚いたそうです。

保護猫の1匹のオレちゃんは、白と茶の柄で知人から紹介されました。オレちゃんは生まれつき右腕がなかったのです。そのため、なかなか里親が見つからないだろうなと思って預かっていたら、もうかわいくて仕方がないので、福山さんが飼われているそうです。

そして、オレちゃんに猫社会を知ってもらいたくて虎柄の保護猫のトラちゃんを迎えたそうです。猫との暮らしは3年になるそうです。

保護猫とは、野良猫や飼い主に捨てられたり、多頭飼育していたブリーダーが飼育崩壊したりなどして、行き場を失った猫たちのことで、里親が見つからなければ殺処分されることになります。

福山さんなぜ、いま保護猫を飼っていることを発表したのでしょうか?そのひとつは長崎の保護猫、地域猫の保護活動を手伝うことになったからだそうです。その長崎の保護猫活動とはなにかを見ていきましよう。

長崎の変とは?

長崎は人口減少数が2年連続でワースト1位になるなどの問題があり、そこで、長崎県が、県民のスター福山さんにクリエイティブプロデューサーとして参加してもらって作ったのが、『長崎の変』です。

登場人物が、全て地元の保護猫、地域猫になっています。福山さんらが猫たちの声を担当していています。ちなみに福山さんは、「茶白」と呼ばれる猫の声で「猫山雅治」と名前を変えて出ています。

他には、仲里依紗さん、長濱ねるさん、蛭子能収さん、髙田明さん、前川清さん、役所広司さん、総勢7名の長崎出身の著名人が、長崎の猫となって「にゃんとかせんば!」と出演しています。

長崎は人口減少の他にも、猫の殺処分率が高いという問題もあります。長崎は温暖でそのうえ、人口減少のために、空き家も多いので野良猫も住みやすい環境になっているのです。この『長崎の変』を通じて、人口減少と猫の殺処分問題を訴えています。動画は、以下です。

「長崎の変、はじまる」長崎の魅力に、新たな変化を! 長崎の変

福山雅治さんが保護猫活動をする意義

男性にも女性にも人気のある福山雅治さんが、保護猫活動をしていると、より多くの世の中の人も保護猫や地域猫に関心を持ってもらえますね。

人の身勝手な行動で、野良猫が生み出されるのですが、そのことを知らない人もいます。影響力のある芸能人がこのような保護猫活動をすると、新しい猫を迎え入れようと考えている人の中には、動物保護団体から引き取るという選択肢も選んでくれるのでしょう。

FMラジオの『福のラジオ』で、福山さんは「僕の猫に関心があるようなら、写真を公開してもいい」とお話しされていました。筆者は、福山さんちの猫を見たいものです。

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は食事療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医者さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

石井万寿美の最近の記事