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福岡から才能溢れるアーティストが続々と誕生する理由 〜地元FM3局同時パワープレイyonawoの躍進

ふくりゅう音楽コンシェルジュ
yonawo / photo by Atlantic Japan

●2020年、福岡のミュージックシーンが熱い

いま、福岡の音楽シーンが熱い。それこそ福岡といえばかつてはザ・ロッカーズ、ARB、ザ・ルースターズなどを輩出しためんたいロックと名付けられたカルチャーの聖地。そして、椎名林檎、スピッツの草野マサムネ、MISIA、NUMBER GIRL、YUIなど、数多くのミュージシャンを生み出した音楽の街だ。

今年の9月26日(土)には、都市型の音楽見本市『MUSIC CITY TENJIN 2020 ONLINE』が“無料配信”で開催されるなど、コロナ禍においても新しい動きは止まらない。

近年の福岡ではthe perfect me、Rin音、クボタカイ、クレナズムなどがネット発で盛り上がりをみせるなど、新世代も続々誕生している。

なかでも、MADE IN HEPBURNやYOHLUのメンバーらによって2018年に結成された、福岡を拠点とするクリエイティブ・ユニットBOATの活躍が目覚ましい。海沿いにスタジオを構え、一気通貫した制作スタイルをとるなど福岡を代表するコレクティヴとして続々とニューカマーを輩出している。

BOAT界隈を発信源として、Spotifyで注目された虎太朗、Doul、I’mなど新しいコミュニティーから新しいスターが誕生しつつあるのだ。

他にも、BOATの中心メンバーであるMO/NY氏は、福岡発のダンサブルなロックバンドAttractions、ブルージーな魅力を持つSTEPHENSMITH、2000年生まれのクリエイターMega Shinnosukeなど、多くのアーティストと接点を持ち、躍進に関わられた新世代のキーマンだ。

こういったシーンの新たな動きはティーンをターゲットとしたLOVE FMの音楽番組『Teenage Peeps』から発信されてきた。

●yonawo、福岡で異例の3局同時パワープレイ

そんな新しいムーヴメントが起きつつある福岡で、ひとつ飛び抜けた注目を集める新しい才能がいる。福岡出身&在住の4人組新世代ネオソウル・バンド、yonawoだ。ヴォーカル、荒谷翔大の色気のある歌声や、メロウで心地よいバンド・アンサンブル、独特のセンスを感じる歌詞が描き出す情感の虜となるミュージック・ラヴァーが増えている。

学生団体による地元のカレッジチャート『CRJA FUKUOKA』でも注目され、今年の4月には1stミニアルバム『LOBSTER』収録曲「矜羯羅がる」が早耳の音楽ファンの間で盛り上がった。

さらには、8月14日に配信スタートした福岡の都市を題材としたナンバー「天神」が、前例なき、福岡のFM3局(FM FUKUOKA、CROSS FM、LOVE FM)で同時パワープレイとなったのだ。

・yonawo「天神」/ FM FUKUOKA 8月度『POWER PLAY』

・yonawo「天神」/ CROSS FM 8月度『HEAVY ROTATION』

・yonawo「天神」/ LOVE FM 8月度『Cool Cuts』

3局同時パワープレイの結果、福岡だけで8月、1カ月間で計420回以上、ラジオから「天神」が流れまくったという。もはや、福岡県人のテーマソングといっても過言ではないだろう。

そして、8月30日付・9月6日付CROSS FM『CROSS COUNTDOWN RADIO』では、米津玄師や同じく同郷の先輩Attractionsを抑えて1位獲得。まさに名実ともに福岡を代表するアーティストへと躍り出た。

注目のきっかけにはラジオとともに、Spotifyのオフィシャルプレイリストがキーとなったという。「Tokyo Rising」、「Early Noise Japan」、「Next Up」、「Soul Music Japan」、「都会の空と音楽と」、台湾の「J-Pop新幹線」など主要プレイリストに同時リストイン。在福アーティストyonawoによる「天神」とタイトルを冠した楽曲の盛り上がりに引き続き注目していきたい。この勢いは必ずや全国区でも広がっていくことだろう。

yonawo オフィシャルサイト

https://yonawo.com

音楽コンシェルジュ

happy dragon.LLC 代表 / Yahoo!ニュース、Spotify、fm yokohama、J-WAVE、ビルボードジャパン、ROCKIN’ON JAPANなどで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)布袋寅泰、DREAMS COME TRUE、TM NETWORKのツアーパンフ執筆。SMAP公式タブロイド風新聞、『別冊カドカワ 布袋寅泰』、『小室哲哉ぴあ TM編&TK編、globe編』、『氷室京介ぴあ』、『ケツメイシぴあ』など

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