新入生勧誘、大学「サークルのSNS」は偽アカ、炎上に注意:大学は「一切関与してない」ことを表明
大学入試も終わり、4月に大学に入学してくる新入生の勧誘にTwitterやFacebookなどソーシャルメディアが多く活用されている。
今では多くの大学のサークル、部活、同好会などがTwitterやFacebookで情報発信をしており、それはメンバーやOBOGとの情報交換だけでなく、新入生へのアピールの場ともなっている。また興味ある学生とのコミュニケーションツールにもなっている。
立教大学のサークルのSNSで炎上?
立教大学のテニスサークルとみられるTwitterに「オタク」と自称するユーザーからの入部に関する質問をブロックしたことがきっかけで炎上する騒ぎになったとJ-CASTが報じていたので引用して紹介したい。
入学前の新入生もスマホで自分からサークルや部活のTwitterやFacebookにアクセスして問い合わせをしたり、そのサークルの様子を探ることが可能だ。それらのSNSを見て、楽しそうだな、かわいい子が多いな、下品な写真を大量にアップしているようなサークルには行きたくないな、などとサークルや部活選びの参考にしているだろう。
TwitterもFacebookも偽アカウントを勝手に作られて、なりすまされて情報発信されてしまうことも可能である。サークルや部活としては風評被害にもなりかねない。しっかりと「オフィシャル」なSNSであることを前面に出して情報発信していくことが必要になる。また新入生や学生も、そのアカウントが本物かどうかを確認してからコミュニケーションをすることが求められる。
そして、実際に大学のサークルのSNSのほとんどは飲み会やら合宿などの写真で、楽しそうだが、下品なものが多い。ネットに1回でも出てしまった写真はほぼ永久的に消えないということも忘れない方が良い。1枚のバカな写真、バカッターで人生を棒に振ってしまい、命取りになることがある。言うまでもないが大学生でも未成年の飲酒、喫煙は犯罪である。
上智は「大学は一切関与していない」ことを表明
新入生や受験生が見たら、大学の名前が付いているSNSは信用してしまうだろう。だが、大学側としても、サークルや部活が運営して情報発信しているSNSの全てにまで目は行き届かない。まして誰でも簡単にアカウントを開設できる昨今のSNSでは、偽アカウントで自分の学校の学生なのか、誰が作ったのかもわからないアカウントによる問題にまでは関与もできないだろう。また勝手に大学の名前を名乗っての勧誘なども多発してトラブルが発生している。
上智大学は2016年2月に「【注意喚起】新入生向け交流会や各種勧誘活動等Twitterなどのソーシャルメディアを利用した告知について」というタイトルで、TwitterなどのSNSを通じて、上智大学新入生向けの交流会等の告知が行われているが、これらの企画に上智大学は一切関知していないことを明らかにして、注意喚起を行っている。そして大学が公式に運営しているTwitterとFacebookのアカウントを紹介して、それ以外は大学は関与していないことを伝えている。
また、上智大学では「本学の課外活動団体を装った学外団体、カルト宗教や悪質商法などが正体を隠してイベント告知や勧誘を行っていることもありますので、十分に注意してください。主催者のはっきりしない企画には決して参加しない、主催者不明のアカウントをフォローしない、安易に投稿しない等、個人情報の管理には厳重に対処することが大切です。また、未成年の飲酒・喫煙は法令違反であり、上智大学はこれらの行為に対して、厳罰をもって臨みます」と表明している。SNSの使用だけでなく未成年の飲酒・喫煙までの注意喚起もしており、危機管理としては万全である。
大学のサークルだけでなく、有名人やタレントでもTwitterやFacebookをやっていないのに、自分の名前のSNS、いわゆる偽アカウントが勝手に作成されて情報発信されており、それを知らないファンは本人だと思ってフォローしてしまうこともある。