【葛飾区】梅の花がほころび始め、春の訪れを感じる堀切菖蒲園♪ 冬の風物詩「雪つり」は間もなく終了
まだまだ寒い日が続きますが、葛飾区の「堀切菖蒲園」では梅の花が咲き始め、春の訪れを感じます。一方で冬の風物詩である「雪つり」や「菰(こも)」が見られるのはあと少し。冬と春の狭間にある「堀切菖蒲園」を訪れてみました。
「堀切菖蒲園」は京成電鉄「堀切菖蒲園駅」から徒歩約10分の場所にあります。
「堀切菖蒲園」はその名の通り6月の菖蒲の季節になると約200種、6000株の花菖蒲が咲き、「葛飾菖蒲祭り」の期間中には1日1万人近くが訪れることもあるという区内屈指の観光スポット。
堀切には江戸時代末期~明治時代にかけていくつかの菖蒲園が作られ、その当時から観光スポットとして賑わっていたようですが、「堀切菖蒲園」はそのうちの一つ「堀切園」の一部が引き継がれたものだそうです。
「堀切菖蒲園」では菖蒲以外にも梅、藤、冬桜、牡丹など四季折々の花を見ることができます。シーズンオフの園内は静かですが、よく手入れが行き届いた美しい庭園。現在はこの季節ならではの「雪つり」を見ることができます。
雪の重みで木々が折れないように縄で枝を吊る「雪つり」ですが、雪つりのある景観は美しく、冬の風物詩とも言えますね。金沢の兼六園の雪つりなどが有名ですが、「堀切菖蒲園」の黒松に施された雪つりもとても綺麗です。
また、園内の牡丹やソテツには樹木の防寒対策として「藁(わら)立て」や「菰(こも)」が施され、こちらも冬らしい風情が感じられます。
「雪つり」や「藁立て」「菰」は例年3月上旬には外されるそうで、この姿が見られるのもあと少しです。
菖蒲田の脇には雪が積り、こちらもまだ冬の雰囲気でしたが、例年2月の下旬頃にはショウブの新芽が出るそうです。もうそろそろ新芽の準備が整った頃でしょうか。
園内の中ほどには梅の木が植えられたスポットがあり、いくつかの木では梅の蕾がほころびはじめ、春の訪れを告げています。こちらは白梅。一つだけすでにもうかなり花が見ごろな木があり綺麗でした。
こちらは紅梅。近づくと梅の良い香りも漂ってきます。梅の花は気象状況にもよりますが例年3月上旬頃に一番の見ごろを迎えるようです。
近くには蝋梅の木もありましたが、こちらはもうすでに見ごろを終えたようでした。
6月には菖蒲が咲き乱れ賑わいを見せる「堀切菖蒲園」。シーズンオフの静かな園内もゆっくりと季節を感じることができ良かったです。みなさんもぜひ、去り行く冬と、すぐそこに来ている春を感じる「堀切菖蒲園」を散策しに行ってみてください♪