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タイガー・ウッズ、自身の大会「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」で「戦えないことが残念」 #ゴルフ

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

タイガー・ウッズから残念なアナウンスがあった。ウッズ自身がホストを務める「ウッズの大会」、バハマで開催されるヒーロー・ワールド・チャレンジ(12月5日~8日)に出場しないことを、11月25日(米国時間)、自身のSNSアカウントで発表した。

「今年のヒーローで戦えないことが残念だ。しかし、大会ホストを務めることを、いつも楽しみにしている」

ウッズはヒーロー・ワールド・チャレンジで、これまでに5勝を挙げ、大会ホストとしての強さとプライドを見せつけてきた。

しかし、2023年大会は20人中、18位と振るわなかった。

そして今年は、PGAツアーでの試合出場は、年間でわずか5試合。2月のジェネシス招待は初日のみプレーしたが、途中棄権。4月のマスターズでは予選通過を果たしたものの、3日目に82を叩いて60位に終わり、その後のメジャー3大会は、全米プロでも全米オープンでも全英オープンでも予選落ちとなった。

7月の全英オープン以降は試合出場はなく、それから2か月後の9月に7度目とも8度目とも言われている腰の手術に踏み切った。

これまでなら、手術などで戦線離脱した後の「調整」という意味で、自身の大会であるヒーロー・ワールド・チャレンジを復帰戦に選ぶことが多かった。ウッズから詳しい欠場理由などへの言及はないが、今回はヒーロー・ワールド・チャレンジでプレーできないことだけを発表。

ヒーロー・ワールド・チャレンジに続いて開催される親子大会のPNCチャンピオンシップに長男チャーリーくんとともに挑むことも、これまではウッズの「復帰スケジュール」に組み込まれることが多かったが、PNCチャンピオンシップの出場可否についての言及も今のところはなく、今後の復帰についての見通しも、すべては未定という状況である。

ヒーロー・ワールド・チャレンジは、10月に17名の出場選手を発表済みで、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーをはじめ、日本のエース、松山英樹も出場する。

今回、ウッズの欠場とともに、残る3名の出場選手も発表され、ジャスティン・トーマス、ジェイソン・デイ、ニック・ダンラップが加わった。

ウッズがプレーしない分、20名のトッププレーヤーが大会を盛り上げてくれることを期待したい。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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