ダブル台風が発生する予想、一つは週明けに石垣島接近か?
6月12日に台風2号が発生(6月14日に消滅)して以来、新たな台風の発生がないまま、8月に突入しました。これで1951年の統計開始以来、初めて台風が一つも発生しない7月が確定しました。
ところが、南シナ海と沖縄の南にある熱帯低気圧がともに今後24時間以内に台風へ発達する見込みとの情報が気象庁から発表されており、月が替わってから即、新たな台風が二つも発生することが予想されています。
ちなみにどちらの熱帯低気圧が先に台風になるかで3号と4号が決まりますが、予想通りならば、3号の発生は統計史上2番目の遅さ、4号の発生は統計史上4番目の遅さということになります。
なお南シナ海で発生する台風はベトナム方面へ進むため、日本への直接の影響はありませんが、沖縄の南で発生する台風は週明けに石垣島などにかなり接近するおそれがあります。
台風が発生し、週明け石垣島へ?
新たに発生するとみられる台風は徐々に発達しながら、あす2日(日)は沖縄の南を北西に進み、あさって3日(月)にはちょうど石垣島付近を北上する計算となっています。
台風は比較的コンパクトながらしっかりとした構造を持つ予想で、計算上直撃を受ける石垣島では大荒れの天気が予想されています。
ただ比較的コンパクトなため、東西方向へのブレ具合によっては、大荒れの中心が宮古島であったり、あるいは台湾方面へ進めば、それほど荒天とならない可能性も考えられるため、常に最新の情報入手が必要です。
石垣島は暴風雨の予想
あくまでも今のコンピュータの計算上ですが、直撃を受ける石垣島では、あさって3日(月)は時間とともに雨や風が強まり、特にピークとなる夕方から夜遅くにかけては、土砂降りの雨と強風(暴風)に見舞われ大荒れとなる予想です。
特に降水量は300ミリ以上の計算が出ており、今後も最新の熱帯低気圧情報、気象情報に十分注意、警戒をしていただきたいと思います。
海水温が高く、急発達も?
沖縄周辺の海水温は平年より高く、広く30℃以上あります。
この熱帯低気圧が進む方面は比較的空気が乾いており、発達が抑制される条件ですが、逆に海水温がかなり高いことが台風を一気に発達させる条件でもあるため、場合によってはコンパクトながら勢力をかなり強めるおそれもあり、要注意です。
参考:デジタル台風