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35歳左腕が8回1死までパーフェクト リーグ初の完全試合を阻んだ当たりとは?<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
打者22人をパーフェクトに抑えたペク・チョンヒョン(写真:サムスンライオンズ)

18日のKBOリーグは全5試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

キウムヒーローズ-サムスンライオンズ(コチョク)はサムスン打線が3回までに6点をリード。投げては先発左腕、35歳のペク・チョンヒョンが130キロ台の直球、120キロ台のチェンジアップ、スライダーを丁寧に投げ込み、一人も走者を出すことなく7回を終えた。

8回裏、ペク・チョンヒョンは4番のイ・ジョンヒョンを123キロのチェンジアップで空振り三振を奪い1アウト。5番アディソン・ラッセルも2ストライクに追い込み、5球目はピッチャー横へのゴロとなった。

野手に任せればショートゴロとなる当たりだったがペク・チョンヒョンは右腕を伸ばし、打球はグラブの先を弾いてショートの前へ。ショートが一塁に送球するも間に合わず内野安打となった。ペク・チョンヒョンはこの日初の走者、初ヒットを許し大記録達成とはならなかった。

ペク・チョンヒョンは次打者を併殺打に打ち取り8回を終了。9回もマウンドに上がり2安打を喫したところで降板となった。8回0/3、93球を投げて被安打3、三振6、失点2。一方、キウムはペク・チョンヒョン降板後に出塁を重ねるも一歩及ばず、サムスンが6-4で勝利。ペク・チョンヒョンは今季初勝利(2敗)を挙げた。

◇4月18日(火)の結果

・LG 4 - 6 NC(チャムシル)

 勝:キム シフン

 敗:イ ウチャン

・キウム 4 - 6 サムスン(コチョク)

 勝:ペク チョンヒョン

 敗:チャン ジェヨン

・KT 4 - 2 SSG(スウォン)

 勝:コ ヨンピョ

 敗:ムン スンウォン

・ハンファ 0 - 2 トゥサン(テジョン)

 勝:チョン チョルウォン

 敗:キム ボムス

・ロッテ 7 - 5 KIA(プサン)

 勝:キム サンス

 敗:キム デユ

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「リーグ発足以来、完全試合はゼロ」

KBOリーグは1982年の発足以来、完全試合が1度もない。昨年4月にウィルマー・フォント(SSG)が9回27人をパーフェクトに抑えるも、味方の援護なく延長戦に突入。9回で降板している。なおノーヒットノーランは14度記録されている。

(関連記事:サムスンの新助っ投 初勝利でノーヒットノーラン達成!史上14人目

<きょうのアン・グォンス(安田権守、ロッテジャイアンツ)>

KIAタイガース戦に1番レフトで先発出場。1打席目レフトフライ、2打席目レフトフライ、3打席目左中間へヒット、4打席目四球、5打席目四球。3打数1安打2四球で打率は3割5分3厘(7位タイ)。

⇒ 安田権守、レギュラーで打率3割残すも「現実は甘くなかった」 来季(今季)はロッテジャイアンツでプレー

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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