【加須市】そろそろ花菖蒲が見頃という「浮野の里」。どんな所かと行ってみたらすごい癒やしスポットでした
「浮野の里」にある花菖蒲園の開花状況が全体の3割ほどとアナウンスされていたので(6月3日の情報)、実際に現地がどのような感じになっているのか見てきました。(最新の情報では週末の8日頃から見頃とのこと)
「浮野の里」は加須市の北篠崎地区から多門寺地区にかけて広がっている、武蔵野の面影を残す場所です。
浮野の里の地下には低温の水脈があり、その恵みを受けて関東平野ではほとんど絶滅したとされる希少植物が自生している自然豊かな場所なんです。埼玉県指定文化財、さいたま緑のトラスト保全地第10号地、国土交通省「水の郷百選」にも認定されているんですよ。
最寄りの駅やバス停から遠い場所にあるため公共交通機関でのアクセスはやや厳しいので、訪れる場合はマイカー利用がおすすめ。
羽生方面から東北道上り線側の側道を走っていると、加須ICの1km手前くらいに「浮野の里通り」という脇道があるのでそこを進んでいきます。
浮野の里には無料駐車場が用意されているので安心して散策できます。この駐車場にはトイレもあるのが嬉しいですね。周囲にはトイレを借りられるような所がないだけに、ピンチの時にはホント助かります。
駐車場最寄りの「うきや橋」を渡ると、東屋や田堀の船着き場があります。そこからは、クヌギ並木を進むルートか、湿地の中を巡る木道を散策するルートのどちらでも花菖蒲園に向かうことができます。
木道の方は迷路のように入り組んでいるので、水辺の散策を存分に楽しめます。クヌギ並木の方は優しい木漏れ日に包まれながら歩く感じで気持ちよかったですね。
さて、目的の花菖蒲ですが、取材をした6月5日の状況ではまだまばらに咲いているような印象でした。
でも、すでに開花している花は十分に綺麗でしたよ。
市役所のアナウンスでは今週末(8日)から見頃を迎えそうだとのことですので、今頃はもう一面に咲く花菖蒲を見られるのではないでしょうか。
今回はちょうど開花の時期ということで花菖蒲の様子をお伝えしましたが、浮野の里は他にも四季折々の景色を楽しむことができるスポットで、中でも4月に咲くノウルシの花は有名なんですよ。
本来でしたらこの時期は田船に乗って花菖蒲園の中を巡る「あやめ祭り」が毎年開催されているのですが、今年(2024年)の「あやめ祭り」は諸事情により中止になってしまいました。そこはちょっと残念ですね。
とはいえ、花菖蒲そのものは湿地内に設置された木道から自由に鑑賞できるので、あやめ祭りがなくても十分に美しい花を楽しめますよ。
今回は浮野の里の豊かな自然に触れてすごく癒やされた気分になりました。「最近ちょっと疲れてるのでリフレッシュしたい!」という方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
【スポット情報】
名称:浮野の里
所在地:加須市北篠崎、多門寺