今回は、6月16日（日）より芦安山岳館で開催されている企画展【古屋絵菜 山山. 】にお邪魔してきました。

久しぶりの芦安山岳館です（前回の記事はコチラ）

南アルプスユネスコエコパーク登録10周年記念の企画展だそうです。古屋絵菜氏は山梨県出身の臈纈（ろうけつ）染めの作家さんです。自然溢れる環境で育ち、自然という巨大な対象への思案を染色という手法を用いて表現されているそうです。

展示エリアの入り口で既に只者ではない雰囲気。

伝統的な染色法がアートとして昇華されています。

抽象的であったり写実的であったり。

モチーフが自然の木々や草花そして風景でありつつ、心の中に抱く漠然とした「何か」でもあるように感じました。なんとも表現が難しいのですが、これが伝統工芸を超えてのアートなのだと思いました。

気になった作品達。南アルプスの山々。

グラデーションの美しさ。そして手に取れるかの如く立体感。これが染め物なのかと思ってしまいます。

正直、今回訪れるまで臈纈染めという技法の知識は全くありませんでしたが、色彩美しくリアルで繊細、また観る者の想像を掻き立てるような作品達にすっかり見惚れてしまいました。とにかく、筆者の写真ではお伝えできるものではありません。気になった方は芦安山岳館に足を運んでいただいて、実際に作品を前にしてその感動を味わっていただければと思います。会期は来年の3月11日（火）までと十分にありますので是非。