ウクライナ空軍がMiG-29戦闘機によるAGM-88対レーダーミサイルの使用映像を公開
8月初旬にウクライナの戦場でアメリカ製のAGM-88対レーダーミサイルが使用されていることが発覚し、8月19日にウクライナ空軍のMiG-29戦闘機から運用されていることをアメリカが認めていましたが、8月30日にウクライナ空軍が実際の使用映像を公開しました。
MiG-29戦闘機パイロットが操縦席の前方に置いたクマのぬいぐるみの横をAGM-88対レーダーミサイルが通過していく様子が映っています。
MiG-29戦闘機の操縦席にはヘッドアップディスプレイの下にタブレット端末が追加で装着されており、その右にGPS受信機が装着されています。
東側のMiG-29戦闘機に西側のAGM-88対レーダーミサイルを急造で統合させて運用しているので、おそらくは簡易な改修でAGM-88の全性能は活かせておらず、限定的な使用条件での運用になっていると思われます。
なおウクライナの戦場ではAGM-88対レーダーミサイルの残骸が幾つも見付かっており、既にそれなりの数が実戦投入されているようです。また残骸の部品の型番から、供与されたのはHARMの初期型のB型であるAGM-88Bではないかという分析がされています。
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