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一度は泊まってみたい憧れの「星のや東京」で、2023年6月1日～8月31日「発酵夏氷」を提供しています。
江戸時代から親しまれてきた甘酒やどぶろくといった発酵食品と、桃などの旬の果物を使ったかき氷で、10層の異なる食感と味わいの氷を日本酒と宇治茶を一緒に楽しむ時間は究極の贅沢かき氷。星のや東京のおもてなしの心ともにご紹介します。

憧れの宿「星のや東京」

コンセプトは「塔の日本旅館」

「星のや東京」は日本全国にホテルを展開する「星野リゾート」系列の最高級ブランド。大手町の駅をのぼるとすぐ、一見ホテルとわからないような落ち着いた街に溶け込んだビル、こちらが「星のや東京」です。「塔の日本旅館」をコンセプトに17階建てのビルの中に和の世界を再現しています。

エントランスの扉を開けると2階分はありそうな高い天井の玄関スペースが。ほっとする和の空間でありながらもスタイリッシュ。左側の壁一面は「竹細工の靴箱」になっています。
宿泊者はこちらで靴を預けて館内へ。畳の感触を楽しんでもらうためにあえてスリッパは提供していないとのことで、それがとても寛げるのです。

正面奥には見事な生花が。

今回は宿泊者のみが注文できるかき氷をいただきにダイニングへ向かいます。

星のや東京 ダイニング

アートのような空間でのくつろぎ

エレベーターで地下一階の「星のや東京 ダイニング」へ。
地層をイメージした内装は、まるでアート。個室、半個室があり家族連れも寛げます。
お目当てのかき氷はこの素敵なカウンターで楽しみます。

「星のや東京」は、徳川家を支えた名門・酒井家の跡地に建つ日本旅館。そこで今回江戸時代から親しまれてきた発酵食品と旬の果物を使った「発酵夏氷」の提供を考えたとのこと。
甘酒は夏の季語で、江戸の町では甘酒売りが夏の風物詩でした。また甘酒をはじめとした発酵食品に含まれる乳酸菌や麹菌は、腸内環境を整える働きをし、免疫力を高める効果が期待できると言われています。
江戸文化と発酵食品を取り入れ、夏を乗り切って欲しいという思いから「星のや東京」らしい「発酵夏氷」が誕生しました。

この美しい不純物のない氷で作ってくださるなんて！

「発酵夏氷」

江戸時代から親しまれてきた発酵食品と旬の果物を使った、10層仕立て

美しい！10層の異なる食感と味わいは、

甘酒クリーム、桃のソース、バタフライピーのへべすジュレ、どぶろくのムース、氷、
桃の熟成みりんのコンポート、フランボワーズムース、氷、いちごのムース、
浜納豆のジェノワーズ

とぎっしりとつまっています。

一見かき氷にはみえないのは透明のケースに包まれているから。ケースを上にあげると、、、

ソースが雪崩のように。これはかき氷というかデザートですね！

ひとくち氷部分をいただいてみると、桃のソースと桃の熟成みりんのコンポートで桃のソルベのような桃感が。
一番上の層は、甘酒とホワイトチョコレートを合わせたクリームです。癖がなくてミルキーでこれはみんな好き！全体をまとめあげます。
バタフライピーのへべすジュレの食感がプルプルと心地よい。
どぶろくのムースなども発酵食品の香りが苦手な人も全く癖がなく、私は酸味の強いスイーツが苦手なんですが、フランボワーズなども最適な酸味に仕上げられさすが！
ボトムには浜納豆のジェノワーズでケーキのよう。

様々な食感が楽しめて食べたことのないようなかき氷です。

江戸時代のお酒を復元した日本酒と宇治茶と一緒に

ペアリングドリンクは、小西酒造「江戸元禄の酒」。
江戸・明治期の酒造りを記録した「酒永代覚帖（さけえいたいおぼえちょう）」を元に、江戸元禄時代に飲まれていたお酒を復元したものです。
琥珀色が美しい！この色は仕込み水を半分しか使用していないからだそうで、米の甘みと旨味がさりげなく薫りたちます。この味わいが甘酒のクリームやどぶろくのムースといった個性的な食材をまろやかにしてくれる気がします。

なんとも気が利いているのが、この日本酒をお湯割にしていただくんです。
冷たいかき氷にはあたたかい飲み物が欲しくなりますよね。

食後には、江戸幕府が宇治のお茶を好んで献上させていたことにちなんで、宇治の煎茶。
自然な甘みと、程よい苦味で締めくくります。
かき氷にはこれらのドリンクのお値段が含まれているので、考えてみたらとってもお得かも。

現代の東京、都心の静寂のなか江戸時代への想いを馳せながら、かき氷とペアリングドリンクをいただく、最上級の贅沢な時間でしたｌ

「発酵夏氷」概要

■期間 ：2023年6月1日～8月31日

■開始時間 ：16:00～18:00

■定員 ：1日3組（1組1～3名）

■料金 ：1名 6,050円（税・サービス料込）飲み物も料金に含まれます。　＊宿泊料別

■場所 ：星のや東京 ダイニング

公式サイト

にて3日前までに要予約

■対象者 ：星のや東京宿泊者

取材協力：星のや東京