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ようやく台風(1号)発生へ?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
南シナ海に台風の卵が発生し、あすには台風に発達する見込み。(気象庁HPより)

南シナ海で熱帯低気圧発生

赤丸の中TDマークが熱帯低気圧(気象庁HPより)
赤丸の中TDマークが熱帯低気圧(気象庁HPより)

この時期、去年はすでに8個の台風が発生し、平年でも3個~4個程度は発生している台風ですが、今年はまだ1個も発生していません。

果たしていつ台風1号が発生するのか?と時々話題にも上がっていましたが、どうやらその発生が近付いてきたようです。

今週に入ってからフィリピンの周辺でときおり活発な雨雲が沸き立っていたのですが、きょう午後3時にフィリピンの西の南シナ海で雲域がまとまり、台風の卵、熱帯低気圧が発生しました。天気図中のTDマークがその熱帯低気圧となります。

あすには台風(1号)へ発達予想

熱帯低気圧は発達し、南シナ海で台風へと発達する予想。(気象庁HPより)
熱帯低気圧は発達し、南シナ海で台風へと発達する予想。(気象庁HPより)

気象庁による台風情報はこちらです。

現在、南シナ海の海水温は平年より高く30℃以上もあるため、今後この熱帯低気圧は発達し、気象庁の予報ではあす(24日)午後3時には台風へと発達する予想となっています。

もし台風に発達するれば、発生が遅れている今年初めての台風(1号)ということになります。

1951年の統計開始以来、台風1号の遅い発生日時は以下の通りとなっており、

1位1998年7月09日

2位1973年7月02日

3位1983年6月25日(15時発生)

4位1952年6月10日

5位1984年6月09日

もし、あす6月24日に発生すれば、1983年6月25日に次ぐ4位の記録となります。25日15時以降にずれ込めば、3位の記録です。

ただ、あくまでも台風へ発達すればということになります。

また、仮に台風へ発達しても、すぐに日本付近へ影響があるような位置ではありませんが、太平洋高気圧や梅雨前線などに影響を与える可能性もあるため、注意が必要です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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