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暑さ対策待ったなし。甲子園だけでなく、地方大会や少年野球でも踏み込んだ動き #専門家のまとめ

上原伸一ノンフィクションライター
地球温暖化が進むなか、高校野球だけでなく他のカテゴリーでも対策が進んでいる(写真:イメージマート)

今夏も気温が高い日が続くと予想されています。そういう中で野球をする危険性については毎年、話題になりますが、高校野球では日本高野連が今夏の甲子園大会で午前、夕方の2部制を一部導入するなど、より進んだ対応に乗り出しています。
一方で、暑さ対策が求められているのは、高校野球だけではありません。そこで、他の野球のカテゴリーやスポーツ界全体の、暑さ対策の動きに関する記事をまとめてみました。

ココがポイント

スポーツ庁は日本スポーツ協会などの団体に対し、熱中症対策について、これまでの例を挙げながら、精度の高い対策を求めた

競技団体が「強制的に中止」の事例も スポーツ庁の熱中症対策調査(朝日新聞デジタル)

▼全国スポーツ少年団軟式野球交流大会では今夏、「暑さ指数」によっては試合の途中でもそこで終了とする

少年野球、暑さ基準超で打ち切り 時間帯も考慮、踏み込んだ対策 | 共同通信 (nordot.app)

▼宮城県高野連では選手たちの健康管理を重視し、球場の「暑さ指数」を目安に、試合の開催や続行を判断することを決定

【高校野球】宮城県高野連 熱中症警戒アラートを試合開催判断基準に…松本理事長「選手の健康と安全が第一」 - スポーツ報知 (hochi.news)

エキスパートの補足・見解

高校野球では昨夏、「クーリングタイム」が導入されました。選手はひと息つけるようになり、試合中に足がつる選手が減った、という話も耳にしました。ゲーム中はずっと炎天下にさらされる審判の疲労も軽減されたとも言われています。

今夏はそこからさらに検討を重ね、甲子園大会では午前、夕方の2部制が一部導入されますが、少年野球や、高校野球の地方大会を運営する側にとっても「暑さ対策」は待ったなし。選手の健康、安全を守るためにより踏み込んだ対応をしていくようです。そこではきっぱりとした決断も求められるでしょう。

温暖化が足早に進むなか、「暑さ対策」は野球だけでなく、他のスポーツにとっても、ますます大きな問題になりそうです。

ノンフィクションライター

Shinichi Uehara/1962年東京生まれ。外資系スポーツメーカーに8年間在籍後、PR代理店を経て、2001年からフリーランスのライターになる。これまで活動のメインとする野球では、アマチュア野球のカテゴリーを幅広く取材。現在はベースボール・マガジン社の「週刊ベースボール」、「大学野球」、「高校野球マガジン」などの専門誌の他、Webメディアでは朝日新聞「4years.」、「NumberWeb」、「スポーツナビ」、「現代ビジネス」などに寄稿している。

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