会社を休む?休まない?台風上陸の予報が出たら確認したい心構え
梅雨が明けると、本格的な台風シーズンに入ります。
私の生まれ育った九州地方では毎年台風が上陸して、大きな被害が出ることもあります。
これまで台風の影響が大きいのは西日本エリアが中心でしたが、近年はどの地域でも台風の被害が出るようになってきました。
全国的に台風被害のリスクが高まっている今、暴風域に入ったときにどう行動すればいいのでしょうか。
毎年台風の影響を受ける地域ではごく一般的な、台風に対する5つの心構えをご紹介します。
心構えその1. 基本的に家から出ない
自宅が暴風域に入っている間は、決して家から出ないようにしましょう。
冠水や土砂崩れの恐れがある地域の方は、事前に避難するかどうかを決めておきます。
暴風域に入ってから外に出るのは危険なので、避難する場合は雨が降り始める前に済ませておきましょう。
どんなに気になることがあっても、「様子を見に行く」のは厳禁です。
心構えその2. 学校や会社を休むことをためらわない
台風で休校になる基準は学校により異なりますが、「特別警報」「暴風警報」を基準にしている場合が多いようです。
休校や休業にならなくても、電車が運休していたらお休みするか在宅勤務に切り替えることを検討しましょう。
バスやタクシーなどの別の交通手段で、無理に登校・出社するのはおすすめしません。
行きは無事に到着できても、帰りは交通手段がない…という事態も起こりえます。
どうしても休めない場合は、帰れなくなることを想定して出かけるようにしましょう。
心構えその3. 大事な予定でもキャンセルする勇気を持つ
旅行やイベントが、台風上陸と重なってしまう悲劇が起こることもあります。
台風が来そうだと分かった時点でキャンセルポリシーを確認し、直撃が確定したら潔くキャンセルしましょう。
楽しみにしていたイベントをキャンセルするのは辛いことですが、命を危険に晒してまで参加することはおすすめしません。
「台風が来ているときは家から出ない」「台風が来ている地域には出かけない」を鉄則にしましょう。
心構えその4. 車の運転をするのはとても危険
室内からは大したことない雨に見えても、実際はかなり降っていることがあります。
台風の中、運転することは非常に危険です。
大雨のときはワイパーが追いつかず、昼間でも暗くて視界が悪くなることが多いです。
道路に水が溜まると車線が見えなくなり、停車位置や道路の幅が分からなくなります。
雨水が溢れた側溝に脱輪して、身動きが取れなくなるリスクも。
たとえ家の近所でも、台風・豪雨のときに車の運転をすることはおすすめしません。
心構えその5. 地下・低い場所に行かない
大量の雨で、地下やアンダーパス(道路や線路の下を通っている掘り下げ式の地下道)に、水が溜まりやすくなります。
地下には一気に水が流れ込むことがあり、水圧で室内からドアが開かなくなる危険性があります。
アンダーパスも冠水のリスクが高く、傾斜があるため手前からは水の深さがわかりにくいのが危険なポイントです。
台風や豪雨のときはもちろん、長時間雨が降り続いているときも、地下やアンダーパスには行かない・迂回することで、危険を避けることができます。
「このくらいなら大丈夫かな?」と油断すると、自分の命を危険に晒してしまうことになってしまいます。
台風はいずれ、必ず去っていきます。
暴風域に入っているときは「自分の身を守ること」を最優先にして、台風が去ってから気持ちよく出かけましょう!
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