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韓国が日本を追い越す日は近い!?ゴルフ人口が10年で倍増以上になっている!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
イ・ボミもその名を冠したスクリーンゴルフ場を持つ。(写真:Nippon News/アフロ)

日本のゴルフ・ファンたちにとっても興味深いデータが、このほど明らかになった。大韓ゴルフ協会が11月7日に発表した『韓国ゴルフ指標2017』 だ。

大韓ゴルフ協会が韓国の名門私立大学・慶熙(キョンヒ)大学のゴルフ産業研究所とともに共同調査したレポートで、2007年以来10年ぶりの発表となるのだが、その変化には目を見張るものがある。

例えばゴルフ人口だ。2007年の韓国ゴルフ人口は251万人だったが、2012年に401万人、2014年には531万人と増え、昨年2017年には636万人と伸びているのだ。韓国女子プロゴルフ協会もキム・ハヌルら“韓国女子ゴルフ神セブン”の頭角と合わせて成長を続けているが、ゴルフ人口も右肩上がりなのは興味深い。

それに、日本のゴルフ人口の推移と比較しても面白い。調査方法や主催機関が異なるので単純比較はできないだろうが、公益財団法人の日本生産性本部が発表している『レジャー白書』によると、2007年の日本のゴルフ人口は890万人、2012年は790万人、2014年は720万人、2017年は670万人となっている。

10年前は韓国よりも日本のほうが圧倒的にゴルフ人口が多かったが、右肩上がりの韓国に対して日本は減少傾向でついにはほぼ並んだのだ。

韓国では近年、プロゴルファーへの関心も高まり、各種メディアでさまざまなアンケート調査なども行わるようになっているが、それもゴルフ人口増加と無関係ではないだろう。現役プロが選ぶランキングもあるほどだ。

(参考記事:韓国女子プロが選んだ“禁断”の美女ゴルファーランキング。イ・ボミの順位は?)

ただ、636万人すべてがコースに出ているわけでもないらしい。韓国のゴルフ人口は、「20歳以上で、ゴルフ場、室内・室外練習場、スクリーンゴルフ練習場(日本で言うシミュレーションゴルフ)などに一年間で1回以上のゴルフ活動をした人」たちの統計なのだが、その内訳が特徴的なのだ。

というのも、ゴルフ人口636万人が「主に利用する場所」は、ゴルフ場17・9%、室外ゴルフ練習場23・2%、室内ゴルフ練習場15・6%という中でスクリーンゴルフ練習場と答えた割合が実に43・3%もいたのだ。韓国のゴルフ人口の半数近くが、スクリーンゴルフを楽しんでいるわけだ。

そんなこともあって、韓国のプロゴルファーたちの中にはスクリーンゴルフ場を開設・運営している者たちも多い。イ・ボミやアン・シネもそこでかなりの収益を上げていると言われている。

(参考記事:賞金女王イ・ボミにも意外な副収入!? 韓国女子ゴルファーたちの副業と“財テク”)

スクリーンゴルフはゲーム感覚でゴルフを楽しめるので、ゴルフ初心者たちにとってはとっつきやすい。実際、スクリーンゴルフが韓国では“ゴルフ入門場所”にもなっている。一説によると、韓国のスクリーンゴルフ人口だけで351万人以上に上ると言われるほどだ。

それだけに韓国ゴルフ界では「バーチャルからリアルに」と叫ばれて久しい。スクリーンゴルフでゴルフの面白みを知った層を、実際のゴルフ場に向かわせることができればゴルフ産業がより発展し潤うという考え方だ。

大韓ゴルフ協会関係者や韓国のゴルフメーカー関係者たちの多くが、「韓国のゴルフ人口はまだまだ伸びる。潜在力がある」と見込んでいるのも、そのためだ。

日本だけではなく、アメリカでもゴルフ人口の減少に頭を悩ます中、着実にゴルフ人口が増えている韓国。ゴルフをプレーする人々が増えれば必然的に裾野が広がり、選手層の厚みも増して有望な選手も次々と頭角を現してくるだろう。

今や男女問わず世界各地で韓国人ゴルファーたちが大活躍しているが、その勢いはまだまだ続きそうだ。

(参考記事:現地徹底ルポ!! 直撃取材でわかった!! 韓国ゴルフの強さと意外な真実)

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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