1週間後に試合を控えた4階級制覇王者
8月20日にフロリダ州ハリウッドで対戦するエイドリアン・ブローナーとオマール・フィゲロア・ジュニア。
スーパーフェザーから4階級を制したブローナーと、元WBCライト級王者フィゲロアが合意したのは、スーパーライト級でのファイトである。
キャンプ中のブローナーの言葉をご紹介しよう。
「この試合を心から楽しみにしている。長いキャンプを張って、準備してきた。ハードなトレーニングをこなした。当日は最高のパフォーマンスを演じてみせる。
今の俺の目標は、オマール・フィゲロア・ジュニアを倒すことさ。そして、新たな将来を描くよ。今後も多くのビッグマッチをやりたい。まずは20日に成功を収めなきゃね。
フィゲロアのような選手って過去に見たことが無い。常にタフだし、世界の頂点に立った男さ。まぁ、目の前の敵を研究して戦うだけだよな。
ボクシングって、けっして簡単なビジネスじゃない。メンタルが大きく左右する。日々、倒れるくらいまで、とことん自分を追い込まないと勝者にはなれない。俺はやるべき事を全てこなして勝利する。ベストな状態であるオマール・フィゲロア・ジュニアを撃ち抜きたいね。
試合開始のゴングが鳴るまで、何が起こるか分からない。自分の能力を最大限に使って準備をするだけだ。
俺は4階級を制したチャンプだ。リングに上がれば、多くの人が期待しながら目を向けてくる。俺自身も己に求めるものが高くなる。とは言え、今までと同じように、とにかく勝つことに集中するよ」
ブローナーのトレーナーを務めるマイク・スタッフォードも言った。
「エイドリアンにとって、脇道的な試合は、これまでに一度も無いんです。彼は世界中のどの国でも、どんな場所でも、いつでもファイトすることが出来ます。そして、勝利を目指して100%の力を出し尽くして戦うんですよ。我々はボクシングに懸ける彼をずっと見てきました。
あれだけの才能に恵まれた男ですから、多くの人が彼が負ける姿を見たいようですな。でも今回、世界のトップファイターであることを証明するために、彼はリングに上がりますよ。
ウエルター級でもタイトルを獲りましたし、何度も試合をしましたが147パウンドで計量をパスしたことはなく、いつも下回っていました。あのクラスだからこそ負けた試合もあったし、私はスーパーライト級が適切だと感じています。あと1~2本ベルトを巻けるでしょう」
残すところ1週間、4階級制覇チャンプはいかなる仕上がりを見せるのか。