【富士宮市】スプリング・エフェメラルと称されるニリンソウの群生が見られる『山宮浅間神社』
カタクリやフクジュソウなどと合わせてスプリング・エフェメラル(1年の大半を地中で地下茎や球根の姿で過ごし、春の一時にだけに花を咲かせる植物)と称されるニリンソウ。
昨年ガイドボランティアさんにガイドしてもらいながら山宮浅間神社を歩いたときに、「春になるとニリンソウが綺麗ですよ」と教えて頂いたのを覚えていたので、今日は山宮浅間神社へニリンソウを見に行きました。
とても天気が良い日ですが、木々が生い茂る山宮浅間神社の境内は、凛とした冷たい空気が充満しています。
鳥居をくぐると灯籠が並び、周りの雰囲気があまり見て取れませんが、良く見ると地面は鮮やかな緑色に覆われて、可憐で強かに白い小さな花が咲いているのが伺えます。
灯籠の並ぶ参道を通り過ぎると籠屋と呼ばれる建物があります。ここでは無人ですが御朱印を賜ることができたり、山宮浅間神社のパンフレットを入手することができます。
籠屋を抜けると、未舗装の参道につながります。
参道の脇には、群生して咲くニリンソウを間近で見ることができました。
ニリンソウの名前の由来は1つの茎から2つの花茎が伸びて、まず1輪の花を咲かせ、追いかけるようにして2輪目の花が咲くからで、その様子から花言葉は『ずっと離れない』とか『友情』だと言われています。
確かに、一つの茎から咲く2輪の花はとても仲睦まじく見えます。
ニリンソウと言う名からイチリンソウもあると想像できましよね。
ニリンソウよりも一回り花が大きなそっくりさん。こちらがイチリンソウです。
イチリンソウは葉柄があり、ニリンソウには葉柄がなく、葉に白い斑を持つのが特徴だそうです。花の数だけでなく良く見ると葉の形が違います。
ふわふわと風に揺られるイチリンソウとニリンソウの群生した参道を通り、ずっと一緒にいたい家族や友人の健康を祈願して手を合わせると、気持ちも春めいて明るくなりました。
山宮浅間神社:富士宮市山宮740