【福岡市】これが無料?2500インチの映像×音と光の噴水ショー「キャナルアクアパノラマ」
1996年4月に開業した複合商業施設「キャナルシティ博多」。地元の人なら、キャナルシティの噴水を一度は見たことがあるのではないだろうか。
今ではさらに進化し、約2500インチの映像を投影するプロジェクションマッピング、重低音が効いた心地よい音楽、カラフルにライティングされた噴水が融合した「キャナルアクアパノラマ」を楽しむことができる。
今回は、通年開催される(予告なく変更となる場合あり)「キャナルアクアパノラマ Imagination(イマジネーション)」を体験した。「Imagination」には、想像、創造力、構成力などの意味が込められており、どこか意味深なタイトルである。
初めて見終わったときの率直な感想は、「これが無料なの?」と思うほどハイクオリティだった。
キャナルアクアパノラマ Imagination(イマジネーション)
キャナルアクアパノラマは、各種イベントが行われる「サンプラザステージ」という中庭のような場所で開催される。
映像は、併設されているホテル「グランド ハイアット福岡」のガラス面と壁面に投影されるとのことだ。約2500インチの大きさに映し出され、一般的な50インチのテレビと比べても圧倒的な大きさである。
開始時間になると、心地よい音楽とともに、ブルーやエメラルドグリーンにライティングされた噴水が立ち上がる。
色鮮やかな深海と小型の潜水艦が映し出され、ヒラヒラと泳ぐ魚たちの中を進んでいく場面が広がる。南国風の陽気な音楽も心地よい。
意図的な演出なのか、手前のピンク色の噴水がイソギンチャクのように見えるのも面白い。
映像が進むと、自分が潜水艦を操縦しているかのような視点に切り替わる。怪しげな音楽とともに神殿のような建物や巨大な魚が現れる。魚はかなり怖い顔つきで、一層の迫力を感じる。
突然、巨大な魚が体当たりをし、「ガシャン」という音とともにガラスにヒビが入る。一瞬、本当にガラスが割れたのではと錯覚するようなユニークな演出だ。
魚が数回体当たりをして「ガシャーン!」とさらに大きな音が鳴ると、ついに映像内のガラスが完全に割れた。噴水が3〜4階あたりまで高く上がり、観覧者も私も思わず驚きの声を上げた。
その後、ブラックホールのような空間に入り込んだ。キャナルシティの外観と同じレッドとエメラルドグリーンのカラーリングが不思議な効果を演出していた。
深海から宇宙空間へ
その空間を抜けると、宇宙空間に入ったようだ。月や土星などの惑星が見え、画面の動きに合わせて噴水も左右に揺れる様子が面白い。
さらに宇宙服を着た人物が現れ、宇宙ステーションのような場所へゆっくり移動していく。
宇宙船の中に入り、優雅に泳いだ後、船内の奥にあるモニター画面にたどり着く。不思議な模様が現れ、さらに謎めいた空間に引き込まれていった。不規則な動きを繰り返す噴水も、映像とあわせた効果的な演出になっていた。
その後、不思議な空間からリアルな宇宙人が登場し、まるで生きているような表現に驚かされた。河童のようにも見えなくもない。宇宙人が手をかざすと、今度は宇宙からワープするような空間へと引き込まれた。
最後に、少年の周りに色とりどりの花びらが舞い散り、カラフルなライティングの噴水が立ち上がる。感動的な重低音の効いた音楽が流れる中、壮大なフィナーレで締めくくられた。
わずか5分間なのに、まるで30分ほど見入っていたような充実感と感動があった。有料でも良いのではないかと思うほど引き込まれるクオリティだった。
駅から徒歩3分で行けるようになったキャナルシティ
これまではキャナルシティへ行くには、西鉄バスを利用するか、博多駅や天神駅から徒歩10~15分かけて行く必要があった。
しかし、2023年3月に七隈線「櫛田神社前駅」が延伸開業され、徒歩3分でアクセスできるようになり、とても便利になった。
キャナルアクアパノラマは、文章と画像だけでは伝わりきらない魅力がある。大迫力でリアルな映像、カラフルなライティングの噴水、重低音の効いた美しい音楽が印象的である。
実は、Imaginationの他にもキャナルアクアパノラマがいくつか準備されている。ぜひキャナルシティ博多を訪れて、この感動を体験してみてはいかがだろうか?
キャナルアクアパノラマ
上映日:通年、11/16(土)から新作クリスマスアクアパノラマ上映開始(予定)
上映時間:キャナルシティ博多公式HPを確認。
会場:サンプラザステージ(B1Fより上層階各フロアから観覧可能)
料金:無料
※上演作品やスケジュールは、予告なく変更・中止になる場合あり。