【福岡市】24時間安い古着をゆっくり選べる!フリマアプリにはない無人店の魅力とは…
物価高の今、福岡市内には1着500円から購入できる無人の古着屋があるらしい(2024年10月時点の価格)。しかも24時間営業だ。
フリマアプリで古着を買う人にとって、実際にサイズや色を確認できるのは大きな魅力だろう。古着好きやリメイクを楽しむ人にとっても魅力的で、学生にとってこの価格は嬉しいはずだ。
そういえば、筆者が岡山県倉敷市を訪れた際にも、Tシャツの無人販売店を見かけた。無人のアパレル店は今、流行しているのだろうか?
この無人販売店は、キャッシュレス決済やセルフレジといったDX(デジタルによる事業変革)の要素を取り入れている。どんなお店か、実際に訪ねてみることにした。
無人古着屋 SHOWER ROOM(シャワールーム)
今回訪れたのは、城南区荒江にある無人古着屋「SHOWER ROOM(シャワールーム)」。メンズとレディースの古着を扱っている。
場所は、西新駅からドン・キホーテや修猷館の交差点を左に曲がり、大通り沿い(早良街道)のマンション1階に位置している。
地図アプリで調べたところ、西新駅から徒歩約15分かかるため、車やバス、レンタル自転車の利用が便利だ。近くにはコインパーキング、バス停、レンタル自転車のポートもある(2024年10月時点)。
マンションに到着すると、その裏手にお店を発見した。普段は無人だが、今回は取材のために店主が来てくれた。物腰が柔らかく、好感の持てる青年だった。
古着の無人販売店を始めた理由を尋ねると、学生でも安く購入できるようにとの思いから立ち上げたとのこと。
有人の場合、人件費がかさみ、仕入れ価格も高騰しているため、安価に提供するのが難しいそうだ。
無人販売店ということで気になるのは防犯だが、店主によると監視カメラを設置しており、系列店で逮捕された事例もあるそうだ。防犯対策はしっかりしているようだ。
SHOWER ROOMの店内の様子
お店のドアや壁には手作り感があり、床には人工芝のようなカーペットが敷かれていた。温かみのある空間で、一般的な古着店にありがちな独特の匂いはほとんど感じられない。
音楽はかかっておらず、静かな中でゆっくりと買い物が楽しめる。無人販売ということもあり、店員に話しかけられるのが苦手な人でも安心して利用できるだろう。
店内は古着でぎっしり埋め尽くされているわけではなく、壁際に整然と古着が掛けられており、上着の試着がしやすい。複数人で訪れても、ゆったりと見て回れそうだ。
ジーンズなどのボトムスは椅子に並べられていた。別途試着室も完備されているため、サイズ感を確認することもできる。
取り扱っているのは、メンズやレディースのジャケットやボトムスだけでなく、キャップ、ベルト、シューズ、バッグ類もいくつか置いてあった。
カートのようなボックスには、なんと2着で1,000円、つまり1着あたり500円で買える古着もあった!1着1,000円のボックスもあり、掘り出し物が見つかるかもしれない(2024年10月時点の価格)。
古着を購入する際のお支払い方法は、現金またはPayPayを選択できるようだ。キャッシュレスで手軽に買えるのも魅力の一つだと思う。
福岡市内ではアパレルの無人販売店はまだ少なく、有人店やフリマアプリとは異なる魅力を感じた。
この無人販売店は特に古着好きや服のリメイクを楽しむ人、店員との会話が苦手な方に合っていると思う。
また、ネットショップやフリマアプリでは確認しにくいサイズや色を直接確かめたい人にも向いている。
無人古着屋 SHOWER ROOMは、西新駅から少し距離があるが、決して遠くはない。どんなお店か、ぜひ一度訪れてみてほしい。