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2日前に一軍昇格のホークス塚田正義が「ヤフオクD」初本塁打!

田尻耕太郎スポーツライター

防御率1位の岩嵜が8回1失点

8月4日(火)、ホークス2軍はヤフオクドームでの「親子試合」。ウエスタン・リーグ公式戦でカープと対戦した。

広島     010000000 1

ソフトバンク 01001020× 4

<バッテリー>

【C】●野村(2勝3敗)、今村、江草――磯村

【H】◯岩嵜(7勝2敗)、S嘉弥真(2セーブ)――斐紹

<本塁打>【H】塚田5号

2軍戦とあって、いつもとは雰囲気も違う
2軍戦とあって、いつもとは雰囲気も違う

【戦評】

2位・ホークスが首位のカープに勝利し、ゲーム差を4.5に縮めた。先制された直後に塚田の5号ソロで追いつくと、5回に川島の内野安打で勝ち越しに成功。7回は上林のタイムリー三塁打、江川の左前適時打で追加点を挙げた。投げてはリーグ防御率1位の岩嵜が8回1失点と好投した。

左中間へ、5月10日以来の一発

鮮やかなアーチを描く打球が、左中間の『ホームランテラス席』に飛び込んだ。先制された直後の2回だ。5番レフトでスタメンの塚田正義が同点ホームランを放った。今季ウエスタン5号は、5月10日以来の一発。「ほんと、久しぶりの感触でした」。

春先は長打力で猛烈アピールを見せた。4月14日に1軍のオリックス戦(京セラドーム)でプロ初安打を嬉しいプロ1号弾で記録。その後2軍落ちするも、5月は5試合で4本塁打の大暴れだ。しかし、その後バットから快音が聞かれなくなった。前回親子試合の7月9日時点では打率2割5分台まで落ち込み、根が明るい塚田の顔からも笑顔が消えていた。

しかし、7月後半にかけて打率を再び上昇させてくると、7月24日の巨人戦(雁の巣)では1対1の8回裏に決勝タイムリーを放つなど勝負強さも発揮し始めた。

先週日曜日に1軍昇格

そして先週土曜日の8月1日、北九州で戦ったナイターの2軍戦終了後に1軍昇格を告げられた。2日は西武プリンスドームで18時開始のナイター。朝から大急ぎで東京へ移動した。「羽田空港についてタクシーに乗ったんですが、まさかの“ベンツ”タクシー! 初めて見ました。さすが東京?ですね(笑)」。

この西武戦では出番はなく、この日は実戦出場機会を得るためにファーム戦に「手伝い」で出場していた。

「打撃の状態はまだまだなんですけどね。ただ、ヤフオクドームでホームランを打ったのは初めてなんです。今まではボールが速く見えたり、あまり相性が良くなくて…。でも今日はボールがしっかり見えていました」

バッティングの状態が上がってきた証しだろう。工藤監督は「右打者が足りないので」と昇格時に理由を話していた。ここ一番での勝負強さを1軍の舞台でも発揮したい。

牧原3安打、高田は異例の「朝夜」スタメン

また、この試合は塚田のほかにも「手伝い組」がアピール成功。牧原大成が3安打。高田知季と川島慶三が2安打ずつを放った。高田はこの日ナイターのファイターズ戦に「2番セカンド」でスタメン出場。異例の「ダブルヘッダー先発」となるが、藤井康雄打撃コーチは「相手先発は大谷。球数を放らすことの出来る粘りがある」と期待を寄せた。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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