水族館でキレイで魅力的な写真を撮る方法!自分の好きな生き物を見つけよう【撮影のコツ解説】
水族館に行ったときにきれいな写真や魅力的な写真を撮るためのコツを解説します。意識さえすれば誰でもマネできるアイデアや、構図を整えるためのテクニックを紹介しているのでぜひ参考にして、撮影を楽しんでください。
好きな生き物を見つけよう
まずは好きな動物を見つけてその写真を撮ってみましょう。せっかくの水族館ですから、生き物鑑賞を思う存分楽しんでください。「動物が好き」、「水族館が楽しい」という気持ちがおのずと写真に表れます。
あまり余計なものが写らないように注意しながら、自分の好きな生き物の写真を撮ってみて下さい。
水槽越しに撮るとゆがんで見えたりガラスの反射が写り込んでしまうことがあるので、できるだけカメラをガラスに沿わせて撮りましょう。水槽に対して斜めに撮ろうとするとあまりきれいに撮れないことが多いです。
動く被写体を撮るのは難しいかもしれませんが、カメラで追い回すよりも、カメラを構えた状態でそこに被写体がやってくるのを待ち構えたほうが撮りやすいときもあります。
水族館には特徴的な生き物が多くて、被写体の魅力が強いので無理に上手に撮ろうとしなくても大丈夫です。印象に残っている生き物の写真は後から見ても面白いです。
生き物の特徴や動きを切り取る
生き物を観察していると、その形や色が特徴的なことがあります。独特なところを見つけたらそれがよく分かるようにできるだけ拡大して撮ってみましょう。ディティールが伝わったり、迫力のある写真になります。
必ずしも生き物の顔が写っている必要はありません。「きれいだな」、「面白い」と思ったものを切り取って写真を撮ってみてください。
あるいは動きに注目して写真を撮るのもおすすめです。エサを食べるところや、特徴的な行動をしている様子を写真に残すと面白いです。
主役を決めてメリハリをつけよう
複数の魚が泳いでいる様子を撮るときは、構図のバランスに気を配りましょう。生き物が複数写る場合は、まずそのなかの「主役」を決めてください。その主役が見やすいように被写体の位置やピントをどこに合わせるかを調整すると気持ちの良い構図になります。
例えば上の写真の場合は、3匹の魚が写っていますが、一番最初に目が行くのは中央の魚だと思います。写真において中心は一番おいしい目立つポジションです。ここにピントを合わせることで、この魚をこの写真の主役として設定しました。
写真のなかで「どこに注目すればいいかが分かりやすい」と、写真を客観的に見たときに安心感があります。言い換えれば構図が安定しているというわけです。逆に主役が定まっていない写真だと、鑑賞者がどこに目をやればいいのか分かりづらく、乱雑な印象になりがちです。
複数の被写体の中から特定のものだけを目立たせるコツとしては主に以下のようなポイントがあります。
- 画角の中心や手前に配置する
- 大きく写す
- ピントを合わせる
水族館という空間や体験を撮る
ここまでは水族館で生活している生き物たちをどう撮るかについて着目してきました。しかし、あえてもう少しひいた視点から「水族館という場所」の写真を撮ってみましょう。
水槽やプールなど、生き物が展示されているところをすこし後ろの位置から撮ると、その場所の情景がわかる写真になります。こういった写真はあとで思い出を振り返るときにとても価値があります。
「この生き物が特に人気があった」、「良い天気だった」、「たくさんのお客さんが来ていた」など、その日の様子がわかる写真をぜひ意識的に撮ってみてください。一緒に水族館を訪れた友だちや、家族の写真も撮れると良いですね。
シルエットを撮れるのも水族館ならでは
水族館は室内が薄暗くなっていて、水槽だけが明るく照らされている場所が多いです。そのようなところでは「シルエット」を意識して写真を撮ってみましょう。
水槽と黒いシルエットの様子は幻想的な雰囲気になります。かっこいい写真ですが、撮り方は意外と簡単です。明るい水槽をすこし離れたところから人影越しにシャッターを切るだけです。
気をつけるポイントとしてはやはり構図です。ちょうど良いところに人影がくるように撮るためには、慎重にシャッターチャンスを待つ必要があります。とっさに撮るだけではなかなか気持ちの良いバランスになりません。
カメラやレンズの設定
一眼などの専門的なカメラをお持ちの方向けに、カメラの設定やレンズの選定についても解説しておきます。
- シャッタースピードを1/125より速くに設定しておく。これで生き物のブレを防ぐことができます。とても動きが速い動物がいたら1/250などに調整しましょう。
- AFのフォーカスエリアは全範囲オート、AF方式はコンティニュアスフォーカスやサーボフォーカスなどの追従し続けるモードに設定(名称はカメラによって異なります)。動く被写体を撮るときはこの設定が便利です。
- 明るいレンズは屋内の水槽で便利。例えばクラゲの水槽などは暗いところにあることが多く、絞りを開いて光を取り込めるとノイズを低減して高画質で撮りやすいです。
- 屋内なら焦点距離は広角、標準くらいで大丈夫。個人的には35mm~50mmくらいがかなり使いやすく感じました。上級者は中望遠やマクロレンズを持ってきても楽しいかも。
- 屋外なら望遠レンズが活躍するシーンが多い。イルカショーなどは距離感にもよりますが100mm~200mmくらいの焦点距離が使いやすいです。
- 動くものを撮るときは、どうしても構図の調整が難しいです。やや広めの画角で撮っておけば、あとからトリミングすることもできるので、柔軟にトリミングも活用しましょう。