ヘリコプター護衛艦「ひゅうが」の飛行甲板は耐熱処理済みか
6月からアメリカ西海岸で行われているドーンブリッツ2013演習に自衛隊が参加していますが、訓練の一環として輸送艦「しもきた」とヘリコプター護衛艦「ひゅうが」にアメリカ海兵隊のオスプレイが着艦しています。その際に二つの艦には興味深い差異が見られました。オスプレイは耐熱処理されていない艦船で運用する際は駐機中に移動式耐熱板を排気孔の下に敷くのですが、「しもきた」では移動式耐熱板を使用したものの、「ひゅうが」では使用していなかったのです。
これは輸送艦「おおすみ」型(「しもきた」含む)の飛行甲板は耐熱処理されておらず、ヘリコプター護衛艦「ひゅうが」型の飛行甲板は耐熱処理されていたという事が読み取れます。通常のヘリコプターでは排気は下に向かない為に耐熱処理は必要有りません。つまり「ひゅうが」型では排気が下を向く航空機、オスプレイ、ハリアー、F-35Bの何れかあるいは全てを運用する場合を有り得るものとして設計していた事になります。これらの機体を自衛隊で装備した際、またはアメリカ軍の機体を搭載する際に問題が無いようにです。