日本茶もティーバッグの時代!日本茶のプロが選ぶ最高峰のティーバッグをご紹介!
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01661257/title-1707365625553.jpeg?exp=10800)
日本茶のティーバッグと聞いて何を思い浮かべますか?
スーパーで50個入り数百円のあれですか?
ファミレスのドリンクバーのとか、ホテルの部屋の備え付けのとか。
それもまあ、ありなのですが・・・それではなかなか癒されない・・・
そこで、今回は香りとおいしさに癒されリフレッシュできる高品質の日本茶ティーバッグをご紹介します。
急須でいれるお茶と遜色ない、いやむしろ、ティーバッグだから初心者でも失敗しない優れもの。
これを飲んだらティーバッグのお茶の概念がかわるかもしれませんよ。
日本茶AWARD2023の日本茶準大賞はなんとティーバッグのお茶!
毎年開催されている「日本茶AWARD」は新しいスタイルの品評会です。
日本茶のプロフェッショナルによる一次審査二次審査の後、一般審査も行われ、日本一である日本茶大賞と第二位の日本茶準大賞が選ばれます。
今回ご紹介するのは、プロによる審査で日本茶ティーバッグ部門1位、そして、数多ある茶葉の中から一般審査により全受賞茶の中で第二位の日本茶準大賞に選ばれたティーバッグです!
これまでティーバッグのお茶が日本茶準大賞に輝いたことはなかったので、会場では発表の瞬間「おぉ!」とどよめきが起こりました。
日本茶ティーバッグ界の初の快挙となります!
※この日の取材の模様はこちらの過去記事をご覧ください。
日本茶準大賞の西海園「極豊プレミアム緑茶ティーバッグ」
長崎県東彼杵(ひがしそのぎ)町の彼杵茶(そのぎちゃ)は蒸し製玉緑茶の産地です。
![長崎県東彼杵郡東彼杵町赤木。高台の茶畑から望む大村湾(写真:西海園の二瀬様より)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01661257/image-1707367902046.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
彼杵茶といえば、うま味と甘味の強いまろやかでこくのある鮮やかな緑色のお茶がとても人気で、今回で9回目となる日本茶AWARDでも彼杵茶は上位の常連と言ってもいいほど。
産地としては小さく全国的な知名度はまだ低いかもしれませんが、日本茶を扱うプロの中では高評価の産地の一つです。
そして日本茶AWARDで受賞の常連であり昨年度は蒸し製玉緑茶部門で「そのぎ茶:玉緑翠」が日本茶大賞に輝いた西海園(さいかいえん)のティーバッグ「極豊プレミアム緑茶ティーバッグ」が今年度は準大賞!
![日本茶AWARD準大賞の表彰式。右が西海園の二瀬様、左は日本茶インストラクター協会奥村専務理事。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01661257/image-1707368126407.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
西海園さんは同時に蒸し製玉緑茶部門でも「そのぎ茶 玉緑翠」が部門のトップであるプラチナ賞受賞と、ダブル受賞に輝いています。
※参考:日本茶AWARDホームページ(外部サイト)
高品質なのにとてもリーズナブルなティーバッグ
![日本茶準大賞の西海園の「極豊プレミアム緑茶ティーバッグ」。テトラ型ティーバッグに贅沢にも6グラムの茶葉が入っている](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01661257/image-1707368367469.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
表彰式の後のプレゼンテーションでは西海園さんのブースで受賞茶を試飲、購入することができました。
お値段を伺ってびっくり!
6グラム入りのティーバッグが10個入って1188円!
これだけ高品質の茶葉が入ったものなのに、ティーバッグ1個当たり約120円とは驚きです!
おすすめのいれ方
![ティーポットや急須はもちろん、マグカップなどでも気軽にお茶がいれられるティーバッグ](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01661257/image-1707368564380.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
おすすめのいれ方を西海園の二瀬(ふたせ)さんに伺いました。
・茶葉の量:ティーバッグ1袋(6g)
・お湯の量:150ml
・お湯の温度:70~80度
・抽出時間:60秒
急須又は湯呑みやマグカップに60秒程抽出し、お好みで5回~10回ほど揺らし最後の一滴まで出し切ってお飲みください。
パッケージには水出しのいれ方も書いてありこちらも試してみたいです。
伺ったとおりにお茶をいれると1人分だとたっぷりの量、少な目の量を2人分で分けてもいいくらいの量になります。
香りも味も急須でいれたお茶と変わらぬおいしさです!
![一煎目のお茶。高級感あふれる甘い香りと味わいです。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01661257/image-1707368777557.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
そして、小皿に置いておいたティーバッグを使い、二煎目もいれてみましたが、こちらもしっかりと色も味もよく出ておいしく飲めました。
試しに三煎目、四煎目といれてみました。
三煎目までは茶葉で淹れるのと同様にしっかりした味が楽しめます。
さすがに四煎目は薄くなってしまうため、三煎目までがおいしく飲める範囲ではと感じます。
それでも、通常のティーバッグ(2~3グラムが主流)より茶葉の量が多いこともありはっきりした輪郭のある味わいです。
1個120円のティーバッグでたっぷり3回お茶が楽しめるなら、とてもお得です!
思わず「こんなにお安くていいんですか?」とお尋ねしたところ「上質な茶葉を気軽に試していただける価格にしています」とのこと。
本格的な味がお家で簡単に楽しめるのは嬉しいですね。
日本茶ティーバッグの開発秘話
受賞した日本茶ティーバッグの開発秘話や工夫なども二瀬さんに伺ってみました。
Q:「極豊緑茶プレミアムティーバッグ」の販売はいつからですか?
3年前(2021年)からです。
Q:どういうきっかけでこちらの日本茶ティーバッグを作ろうと思ったのですか?
急須がなくても手軽で美味しいお茶をどんなシーンでも楽しんでほしいとの思いから高級茶葉を使用したプレミアム感があるティーバッグを作ろうと思いました。
また、日本茶AWARDに2021年から新部門として『煎茶ティーバッグ部門』ができたおかげで出品し続けています。出品するからには、ティーバッグで日本茶大賞を目標として進化し続けています。
最近は急須のない家庭も多く、リーフでお茶を飲む機会が減っています。
ティーバッグでこれだけ本格的な煎茶が楽しめるのは嬉しいです。
こういった上質なティーバッグがきっかけとなり、リーフの茶葉でお茶をいれてみよう、という方が今後増えていくかもしれません。
Q:ティーバッグを作るにあたり工夫されている点がありましたら教えてください。
ティーバッグは急須と違い茶葉の広がる範囲が狭いので茶葉を仕上げる段階の火入れ(焙煎)で強弱をつけることに工夫しています。
ティーバッグでもおいしくいれられるように茶葉の加工を変えているのですね!
Q:日本茶AWARD準大賞の受賞後の反響はいかがでしょうか?
ティーバッグで準大賞を受賞頂いたことで、「ティーバッグでここまで味が出せるとは驚きました」というありがたいお声をいただき、同業者や異業種の企業様からもご注文をいただいております。
Q:どんな方に飲んでほしいですか?
ティーバッグの特徴として揺らすことで自分好みの味の濃さが調整できるので、お茶にこだわりを持っている方々に飲んでいただきたいです。
急須を持ってない家庭や茶殻を処理するのが苦手な方にもおすすめです。
オフィスや旅先でも手軽に飲んでいただきたいです。
実際に私のようなお茶のプロやお茶が好きな人も、忙しい時はティーバッグを重宝しますし、オフィスや旅先にお気に入りのティーバッグを持って行くことも多いです。
仕事の合間のリフレッシュや旅先でほっとしたいときは、茶殻の処理などの手間のないティーバッグで手軽にお茶をいれて香りと味わいに癒されています。
![長崎県東彼杵郡東彼杵町赤木の茶畑(ドローン撮影の写真:西海園の二瀬さまより)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01661257/image-1707373173326.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ワンランク上の日本茶ティーバッグで癒しのひとときを
今回は日本茶ティーバッグ界最高峰のものをご紹介しましたが、日本茶専門店やデパートなどの日本茶コーナーで扱っている日本茶のティーバッグは良質の茶葉を使ったものが多いのでおすすめです。
スーパーの大容量のものよりはだいぶ割高ですが、それは使っている茶葉の質が違うから。
ワンランク上のティーバッグは香りも味も上質です。
旅先に便利な個包装のもの、最近は和紅茶やフレーバーティーの日本茶など種類も増え、用途やその日の気分に応じて選ぶのも楽しいです。
私は忙しい朝、一杯だけお茶が飲みたい!という時にティーバッグを使います。
マイボトルにいれるお茶もティーバッグなら手間なく作れます。
旅先のデパ地下で購入した和菓子などのスイーツをホテルの部屋でお気に入りのティーバッグのお茶とともに楽しんだり、夜はカフェイン控えめのほうじ茶のティーバッグにしたり、と数種類用意することも。
どこでもおいしいお茶が楽しめる手軽な日本茶のティーバッグ、おすすめですよ。
※参考:西海園ホームページ(外部サイト)