あさって21日(金)に再び黄砂が飛来する可能性
大陸では非常に濃い黄砂を観測中
先週は大陸から日本海経由でかなり濃い黄砂が日本列島に飛来し、北日本から西日本にかけて、各地で黄砂が観測されました。(関連記事)
その後もゴビ砂漠やタクラマカン砂漠周辺では砂嵐の発生が続いているとみられ、きょう19日(水)も上図のように、大陸では視程2キロ未満の非常に濃い黄砂が広く観測されています。
この黄砂が偏西風に乗って東へ流されれば、また日本列島へ到達することになりますが、最新の計算では、あさって21日(金)に広く日本列島へ飛来する可能性があります。
発達する低気圧の後面から黄砂
上図はあす20日(木)午後9時の予想天気図です。北海道の北に発達中の低気圧があり、この後面の朝鮮半島の北で強風に伴い黄砂が広がる予想です。そして偏西風に乗り、あさって21日(金)には日本海から日本列島へ飛来する計算です。
あす20日(木)夜は朝鮮半島の北へ
上図はコンピュータが計算している黄砂の予想です。上述した北海道の北の低気圧の後面、朝鮮半島の北側で広く黄砂が計算されており、特に北京の北周辺には赤や茶色の非常に濃い黄砂も計算されています。
あさって21日(金)は日本海側から飛来する可能性
あさって21日(金)になると、発達した低気圧が北海道の北を通過するとともに黄砂も偏西風に乗り、日本海へ飛来する計算です。このあと、21日(金)日中から夜にかけて、日本海側から日本列島へ流れ込む予想です。
今のところ、先週ほど大規模な濃い黄砂とはならない予想ですが、北日本から西日本にかけて広く飛来する可能性があります。
黄砂が飛来した場合、車や洗濯物などへの付着の他、呼吸器や循環器に疾患のある方は症状が悪化する可能性もあるため、なるべく黄砂を吸わないよう、マスクを着用したり、屋外の行動を避けたりするなどの対策を行った方がよさそうです。