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全国で今年初の猛暑日予想、梅雨入り前の猛暑に警戒を

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
夏空(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

今年の最高気温は?

5月末から多くの所で30℃以上の真夏日を観測していますが、今年これまでに記録した全国の最高気温は6月5日(金)岐阜県多治見の34.2℃となっています。

ですから、きょう7日(日)現在で、まだ35℃以上の猛暑日の観測はありませんが、いよいよあす8日(月)は全国で今年初の猛暑日の予想が出されています。

今週の中頃以降は九州北部から東北にかけて、多くの所で梅雨入りの発表がありそうですが、梅雨入り前に一旦厳しい暑さがピークとなりますので、熱中症によりいっそうの警戒が必要です。

大分県日田で35℃予想

8日(月)の予想最高気温(ウェザーマップ)
8日(月)の予想最高気温(ウェザーマップ)

気象庁によると、あす8日(月)、大分県日田の予想最高気温が35℃となりました(ウェザーマップも35℃予想)。もし猛暑日となれば、今年全国で初の猛暑日到来となります。

そこで近年の初猛暑日となった日付と場所を調べてみました。

2019年5月25日(大分県竹田)

2018年6月25日(大分県日田など多数)

2017年5月21日(群馬県館林)

2016年6月18日(埼玉県鳩山など)

2015年7月9日(佐賀など多数)

2014年5月31日(大分県日田)

2013年5月24日(大分県日田)

2012年7月8日(沖縄県伊原間)

以上のように、まず初猛暑日となった日付は5月から7月までばらついており、6月の初猛暑日は早くもなく、遅くもなくといったところでしょうか。

さらに初猛暑日を記録した地点では、日田が過去8年間で3回も記録しており、初猛暑日を記録しやすい地点だとも言えそうです。

今週半ばは東~北日本にかなりの暖気が到達

上空1500メートル付近の暖気予想(ウェザーマップ))
上空1500メートル付近の暖気予想(ウェザーマップ))

大陸上で暖まった暖気が日本海を通り、今週9日(火)から10日(水)にかけて、東日本から北日本にかけて流れ込む予想です。

上空1500メートル付近で18℃以上の暖気で、平年より5℃から10℃も高く、晴れれば35℃前後の猛暑をもたらす可能性のある暖気と言えます。

梅雨入り前の厳しい暑さ(猛暑)に警戒を

全国の週間予報(ウェザーマップ)
全国の週間予報(ウェザーマップ)

ウェザーマップによると、あす8日(月)は日田で35℃の猛暑日が予想されている他、上述した通り、今週半ばは東日本や北日本で特に厳しい暑さとなり、10日(水)に福島県若松で35℃の猛暑日が予想されている他、福島や山形でも34℃が予想されています。

また東京でも2日連続で30℃以上の真夏日が予想されています。

おそらく今週11日(木)頃には九州北部から東北にかけて、一斉に梅雨入りの発表があるものと思われますが、梅雨入り前にやってくる厳しい暑さ(猛暑)に警戒が必要です。

屋外でのマスク着用は体内の熱が外に放出されにくく、体温が上昇するなどして、より熱中症にかかるリスクが大きくなると思われます。

ソーシャルディスタンスを心がけつつ、適度にマスクを外すことが重要です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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