【河内長野市】清見台に幻の花!数10年に一度しか咲かないというリュウゼツランの花が見られそうです。
春の桜、夏のひまわりなど、その花を見ると季節を感じるってことはよくありますね。
しかし、自然界には毎年必ず咲くとは限らない花というものも存在しており、その中にはそのときに遭遇すれば非常にラッキーと思えるような、数10年に1度しか花を咲かせないものもあります。
先日、SNSでこのような書き込みを見つけました。
リュウゼツラン(竜舌蘭)は、アガベとも呼ばれる多肉植物で、リュウゼツラン科の単子葉植物として100種類くらいあるそうです。ただ生涯に1度しか花を咲かさないといわれ、それが数10年に1度の頻度で行われ、遭遇することはとても貴重なんだそうです。
その書き込みがとても気になった私は、昨日、清見台のリュウゼツランを見に行ってきました。ちなみに公共交通派の私は河内長野駅からバスに乗り、東中学校前で下車しましたが、三日市町駅からのアクセスもあるようです。
東中学校の横の道を歩いていくと、清見台との連絡橋の前に来ます。
こちらが連絡橋です。正直なところ階段を降りて橋を渡るとまた登らないといけないので少々面倒ですが、数10年に一度の花と聞けばそういうわけにもいきません。
連絡橋からの風景です。三日市町駅方面を見ています。
橋を渡り終えて、清見台に向かって登っていきましょう。
階段を渡っていくと、非常に背の高い1本の緑の木が見えてきました。どうやらあれがリュウゼツランのようです。
隣にある2階建ての家の屋根より高く伸びていますね。これはリュウゼツランの花茎(かけい)です。花茎は通常の茎と違い、葉をつけないとのこと。花だけをつけるそうです。
階段を登りきり、目の前に来ました。改めて見てみても、あまり見かけない不思議な形をしています。
見た目では地上3階(8〜9メートル)くらいの高さはありそうですね。
リュウゼツランは、一般的に日本では30~50年、熱帯地方では10~20年くらいしてから花を咲かせるそうです。
昔はもっと長くて100年に一度咲くといわれたことから「センチュリープラント」との異名を持っていたそうです。
さて根元を見てみました。通常のリュウゼツランはこの部分だけです。情報によれば、ここから急速に花茎が上に伸びていくそうで、そうなるといよいよ花を咲かせる合図となります。
リュウゼツランは漢字では竜舌蘭と書きますが、ランの仲間ではありません。ただこの高く伸びる花茎を見ると龍が天に昇って行くようにも見えます。
しかし、竜舌蘭の名前の由来はそれではなく、上の画像の葉のほうから来ています。多肉質の葉を放射状に広げる姿が、まるで竜の舌を思わせるからとのこと。
またこのリュウゼツランは、テキーラの原料ともいわれており、日本テキーラ協会(外部リンク)のサイトによれば、糖分をいっぱい蓄えた根の部分(ピニャ)を収穫し、それを蒸して作るとのこと。
蒸された後に粉砕し水を加えた汁(モスト)を、自然発酵もしくは酵母を使って発酵させます。アルコールが7度くらいになってから2回蒸留を行い、最低60日間樽で熟成させるとテキーラになるそうです。
しかし、気の早い私は少し早く来すぎてしまったようです。まだつぼみのようで花が咲いていません。
リュウゼツランの花について調べると、緑のふさふさしたところ(つぼみ)から黄色い花をつけるそうで、根元のほうから咲いていくとのこと。
これは下のほうのつぼみですが、よく見るとわずかに黄色っぽくなっているところがありました。ここから毎日少しずつ花を咲かせていくものと推測できます。
ところが、花を咲かせたリュウゼツランは、種としての最晩年、最期を意味するらしく、花を咲かせた後は、力尽きて枯れてしまうそうです。
そのため、リュウゼツランの花言葉は、生涯1度しか花を咲かせないことから「繊細」、また花を咲かせるまでとても時間がかかり、そのゆっくりと生長する姿に高貴なプライドが感じられるということで、「高貴な貴婦人」と言われています。
ということで、まもなく花を咲かせるであろう清見台のリュウゼツランを紹介しました。非常に珍しく貴重なことなので、興味のある方はぜひ見ていただきたいです。
清見台のリュウゼツラン
住所:大阪府河内長野市清見台1丁目
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 東中学校前バス停から徒歩10分 南海三日市町駅からバス 近隣センター前バス停から徒歩7分 三日市町駅から徒歩15分
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