おもちゃの片付けにもうイライラしない!片付けない子の原因と怒らずに済む対処方法を現役保育士が解説
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:5歳の女の子です。おもちゃの片付けが全然進まず、いつもイライラして怒ってばかりになってしまいます。狭い部屋でもなんとか散らかさずに遊ぶ方法があれば教えていただきたいです。
皆さんは子どもがおもちゃの片付けをしてくれなくて困った経験はありませんか。
使い終わったおもちゃを片付けないまま次のおもちゃを出してしまって・・・と、気付けば部屋の中が大変なことになっていたというのはよくあることだと思います。
そんな時、子どもたちにはどのように話せばよいのでしょうか。
また、「早く片付けなさい!」と怒らずに済む方法はないのでしょうか。
今回はこちらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。
これで解決!
そんな悩みを解決するには、子どもが遊ぶ専用のスペースを家の中に作ってあげると良いでしょう。
子どもが片付けをしなくてイライラする状況には典型的な特徴があります。
それは、子どもが片付けを終えないと次の活動に進めないケースです。
例えば、子どもたちが毎日食事テーブルの上やその周りにおもちゃを広げて遊ぶ場面を想像してみてください。
これでは食事時間になるたびに片付けをしてもらう必要がありますね。
その度に「ご飯だから片付けなさい」と注意をしていたのでは大人も疲れてしまいます。
一方で、子どもが遊ぶ専用のスペースがあるとどうでしょうか。
そういったスペースを生活活動に影響のない場所に設けておけば、それだけで注意しなくてはいけない状況は大きく減ります。
子どもが遊ぶ専用のスペースというと大げさな印象を受けますが、マットを敷いてみたり、おもちゃ箱やテーブルなどを置いて空間を区切ったりするだけでも室内の環境は全く変わってくるもの。
また、「遊びスペースからはみ出さなければ片付けなくても良い」というような前向きなルールを子どもと話し合って作ることで、遊びスペースを意識して遊ぶようになるのではないでしょうか。
片付けにはタイミングがある!?
そもそも、なぜ子どもはおもちゃの片付けを嫌がるのでしょうか。
そこには大人のように面倒だというのとは少し違った理由があるのです。
その中の1つとして、子どもは1つの遊びを見つけてから満足してその遊びを終えるまでに約2時間もかかるということが挙げられます。
実際に子どもの姿を観察していただくと分かりますが、最初の30分間はあれこれ色々なものに手を伸ばしながら何で遊ぶかを決めている状態。
遊びが決まってからおおよそ1時間ほどが最も楽しいピークの時間で、その後は30分ほどかけて収束していくのです。
こういったことから、大人が感じている時間の感覚とは全く違うことが分かっていただけるのではないでしょうか。
大人は「30分くらい遊べば満足するだろう」とつい考えてしまいがちですが、子どもからすると「今から遊び始めようと思ったのに!まだ遊ぶの!」となってしまうわけです。
子どもの遊びにはタイミングがあり、上手く気持ちが切り替えられないような場合には「遊びスペースからはみ出さなければ片付けなくても良い」というようなルールを駆使しながら子どもと関わっていくと良いでしょう。
子どもたちの片付けが進みやすい部屋作りについては関連記事の方で詳しく解説しています。
気になった方はぜひご覧ください。
いかがですか?
おもちゃの片付けは環境によって大きく左右されるもの。
片付けに困ったらまずは部屋の環境を見直してみてはいかがでしょうか。
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