【京都市西京区】錦秋の名残をとどめる奥嵐山大堰川沿いや奥嵯峨で2023年紅葉が最後の輝きを放つ!
渡月橋から大堰川沿いに続く奥嵐山や野々宮神社から続く奥嵯峨で紅葉が最後の輝きを見せています。2023年12月11日に訪れてみました。
2023年の紅葉シーズンには東山の名所や嵐山周辺が人であふれ、オーバーツーリズムが大きな課題となりました。今年は酷暑の影響もあってか、色づきが遅く先週末まで紅葉狩りが楽しめ、多くの人が観光に訪れたようです。そんな嵐山もこの日はさすがに人通りが静かになっていました。まずは渡月橋の両端の紅葉の木が見事に色づきを放っていました。
大堰川沿いを嵐山モンキーパークいわたやまを越え、大悲閣の方へ進むと、沿道の紅葉がところどころに色づきを残しています。最盛期にこの奥嵐山まで足を延ばしたかは分かりませんが、散紅葉を見る限り見事な光景だったことが窺えます。
大悲閣千光寺は、江戸時代の豪商、角倉了以(すみのくらりょうい)が、大堰川を開削する工事で亡くなった人々をとむらうために、嵯峨の中院にあった千光寺を移転し建立させたもので、源信の作といわれる千手観音菩薩を本尊とし、境内にある客殿「大悲閣」は、大堰川の切り立った岩肌に建つ観音堂で、嵐峡の絶景を眺める事ができます。
嵐山のメインストリートを嵯峨野に向かって行く途中で、天龍寺の塔頭にある豆腐料理の人気店「西山艸堂(せいざんそうどう)」の玄関前の紅葉が綺麗でした。
野々宮神社から続く奥嵯峨もところどころで錦秋の名残が見られました。平清盛に仕えた白拍子の悲恋物語で知られる祇王寺の参道でも、真っ赤に輝きを残す紅葉をじっくりと見ることができました。
三国に伝来した釈迦の生き写しの像を安置することで知られる清凉寺、通称嵯峨釈迦堂でも、境内や白壁にかかる紅葉が最後の輝きを放っていました。
最後の紅葉をゆっくり堪能することができました。いよいよ2023年もあと残すところ僅かですね!
大悲閣千光寺 京都市西京区嵐山中尾下町62