【御殿場市】コンビニの目の前にある『棠陽神社』 鳥居越しの拝殿と富士山が映える
国道246号線茱萸沢交差点近くにあるローソン 御殿場ぐみ沢西店さんに立ち寄ると、すぐ目の前にまだ新しさを感じる鳥居が目に入り、立ち寄ってみました。
鳥居越しに拝殿と富士山が見える景色は、とても神聖です。
参道横には小川が流れていました。
手水舎の龍からは、綺麗で冷たい水が流れ出ていました。
手水舎横には神社の由緒が刻まれた碑がありました。
こちらの碑によると、明治4年8月に茱萸沢村の村社造営を目的に村内各所に祭られていた蔵王権現社、浅間神社、山之神社を村の中央、菅原神社境内に合祀して新社殿を造営『山桜神社』と奉唱したそうですが、村社の申請は行わなわず、明治7年に申請、その1年後に『山桜神社、菅原神社、浅間神社』の旧社名で認可されました。
大正6年に氏子と村民が大協し、村民一同の向上活躍を祈念し、茱萸沢の旧名棠沢村の『棠』、「陽気を発する処金石も亦透る(精神を集中して物事を行えば、どんな困難にも打ち勝つことができる)」という朱子語類―学二の一節より『陽』を用いて『棠陽神社』と改称されたそうです。
神官と氏子総代各位が神社信仰護持に励め、地域はめざましい繁栄と発展を成し遂げ、『棠陽神社』創立当時は81戸の少数崇拝者だったのが、現在の氏子の数は600戸を超えているそうです。
参道を歩いて拝殿に向かうと、神社を加護するように大きな富士山が背後に見えます。
拝殿は最近改築されたのか、とても綺麗で、深呼吸をするとまだ新しい木の香りを感じられました。
拝殿に向かって左側に社務所があります。良く手入れされているようで、周りには雑草1本も生えていません。
拝殿に向かって右側には『疫神宮』が鎮座しています。
『疫神宮』は江戸時代から境内に祭られていた『白川神社』です。創建当時は噴火や地震、蔓延した疫病への安全祈願をされていました。
平成13年に棟札が見つかり、建立は文化15年6月17日、社名は疫神宮と判明し、社名を『疫神宮』に改称され、現在は家内安全、農業振興なども合わせて祈願されているそうです。
御殿場市内中央部に位置する茱萸沢は、田畑や住宅が多く、昔から繁栄と発展のある地域なんだと『棠陽神社』を訪れて改めて感じました。
境内には、私一人しかいませんでしたので、水のせせらぎとホトトギスの鳴き声が聞こえる拝殿の前に立ち「どんな困難にも打ち勝つことができますように」と安穏に手を合わせました。
棠陽神社:御殿場市茱萸沢964(ローソン 御殿場ぐみ沢西店目の前)