台風6号 沖縄本島に最接近中 線状降水帯発生のおそれも
台風6号 沖縄本島の北の海上に最接近
台風6号は、5日正午には久米島の北約160キロにあって、ゆっくりした速さで東へ進んでいます。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで暴風域を伴っています。5日正午時点で、沖縄本島に最も接近しています。沖縄本島地方では6日にかけて暴風や高波、高潮、高波に引き続き警戒をお願いします。
線状降水帯発生のおそれ
沖縄本島地方では、降り始めからの雨量が600ミリを超える雨量を観測している所があります。降り始めの7月31日午前0時から8月5日午後1時までの降水量(アメダスによる速報値)は、久米島町謝名堂 698.0ミリ、久米島空港617.5ミリ、那覇空港514.0ミリなどとなっています。
沖縄地方では5日午後から6日午前中にかけて線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
6日の正午までに予想される24時間雨量は、沖縄本島は200~300ミリの予想ですが、線状降水帯が発生した場合はさらに雨量が増えるおそれがあります。
暴風警戒期間(5日沖縄気象台午前11時発表)
久米島 5日夕方まで
慶良間・粟国諸島 5日夜のはじめ頃まで
南部、中部 5日夜のはじめ頃まで
本島北部 6日朝まで
今回の台風はいつもと違う風の急変にも注意
風の向きは、台風がどこを通過するかで大きく変化します。那覇では、8月2日に最大瞬間風速52.5メートルを観測した際は東南東からの風、4日の最大瞬間風速は南からの風31.0メートルを観測しています。5日は南西からの風が強まっていて、6日は西からの風が強まることが予想されます。
なぜ風がこの向きになるの
今回の台風は、沖縄本島の南西海上から久米島の南を通っていったん北西進し、その後沖縄本島の北の海上を東よりに変えたことで風の向きが普段の台風接近時と違う方向になっています。沖縄本島地方を左方向からぐるりと時計周りで囲むコースを通っているのが大きな要因です。
風の方向で対策を
沖縄の皆さんは経験的・感覚的にも風の方向で対策をされていると思いますが、風が強まる方向に玄関が大きな窓がある際はドアの開け閉めや飛来物にご注意下さい。
沖縄県内では停電や断水が続いている地域もあり、食料調達も困難な状況です。情報収集の際に携帯電話を使うのも大変ですが、台風情報が少しでも多くの方に届くことを願っております。
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参考:沖縄気象台気象情報