【海老名市】相模国分寺の歴史、資料館の展示〜期間限定のえびな近代鉄道物語開催中!
海老名にはたくさんの歴史があるのをご存知ですか?
昨今、海老名駅前には多くのマンションが建ち並び、おしゃれな商業施設も増え続けています。駅前の都会の街並みから少し離れると田園が広がっていて長閑な場所がまだたくさん実在していますね。のんびり時間が流れる場所と都会的で人々が多く行き交う場所、そのどちらも存在する海老名が自分はとても大好きです。
今回は海老名の古くからの歴史をご紹介します!
国史跡 相模国分寺跡
海老名駅から東側に500メートルの場所に位置する国史跡『相模国分寺跡』
相模国分寺は天平13年(741年)聖武天皇の発願により所在地に建立されました。国分寺建立の場所は国府に近く、水害のない高台、人家から離れている場所、そして交通に便利で人の集まる場所の高台地が求められたと言われています。
相模国では、国の中央で景勝地である海老名国分の地が選ばれ造営されました。当時海老名はかつてない大きな寺院の建立により、多くの人々が訪問する地であったといわれています。
法隆寺式伽藍配置の大規模なものとして知られ、大正10年に国の史跡に指定されました。
跡地である広大な土地は景観も良く、綺麗に整備され歴史的な広場として市民の憩いの場となっています。
海老名市温故館
相模国分寺跡の目の前にあるのが市立郷土資料館である『海老名市温故館』
大正7年(1918)に近代的建築である郡役所様式にて海老名村役場庁舎として建てられました。郡役所様式は明治から大正時代に多く見られ、当時は時代の最先端であったといわれています。その後、一部が改修され昭和57年10月に海老名の歴史が詰まった資料館である海老名市温故館として生まれ変わりました。そして平成23年に現在の場所に移築され、現在に至ります。
館内に入ると、ギャラリーアテンダントの方が海老名の深い歴史を詳しく案内してくださいました。1人で見るより何倍も楽しめ、海老名の歴史をより深く知ることができました。
一階展示品
縄文土器や出土器、石器、勾玉、奈良時代の平瓦・丸瓦などが大切に保存されたくさん展示されています。史跡秋葉山古墳群の出土器や資料なども詳しくまとめられており、深い歴史を知ることができます。
相模国分寺の模型
相模国分寺の百分の一の大きさの立派な模型。
VR体験
海老名市の市制施工50周年、相模国分寺史跡指定100周年を記念し作成されたという奈良時代の相模国分寺の復元VR(バーチャルリアリティ)。海老名市・海老名市教育委員会・湘南工科大学長澤研究室とが協力し完成されたというこちらのVRは約6分間、一瞬で奈良時代にワープしリアルな海老名をそして当時の国分寺を体感することができます。(無料・混雑時は整理券配布)
当時、高さ65メートルあるといわれていた七十の塔。自分も体験させて頂きましたが、VRでは真上まで行くこともでき、そこから海老名を一望できたりと、非常に臨場感あふれる体験でした。
2階民族資料展示
2階には「衣・食・住」をテーマに、生活関連用具、衣類、農耕具、家電、楽器など、明治・大正・昭和の時代にかけて海老名地域で使われていた道具が展示されています。
『衣』
『食』
『住』
農業
商業
展示品を見ていると、とても大切に保管されているのが窺えます。
えびな近代鉄道物語
そして現在、温故館では令和5年3/28〜6/25までの期間限定で『えびな近代鉄道物語』が開催されています。鉄道の歴史の資料や小田急電鉄の砂利などを運搬する貨物列車の模型など見ることができます。
大正時代から昭和初期にかけて一時期海老名村内だけで7つも駅があったそうです。村に7つも駅があるのは全国で海老名村だけで日本一を誇っていたといわれています。
町や村が鉄道で繋がることにより、旅行が身近なものになり当時の観光は寺院巡りが大変人気だったようです!
子ども用解説の資料や鉄道クイズは大人が読んでも楽しめる内容でした。
展示資料の中には、なぜ海老名に厚木駅があるのか厚木駅誕生の秘話や、本厚木駅の名前の由来なども知ることができます。
海老名の歴史を深く知ることができる海老名市温故館。海老名がもっと好きになる場所でした!
ぜひ足を運んでみてくださいね。
海老名市立郷土資料館『海老名市温故館』
住所:海老名市国分南1-6-36
電話:046-233-4028
開館時間:9:00〜17:15
休館日:年末年始(その他臨時休館あり)
入館料:無料